この記事では、「格助詞」と「副助詞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「格助詞」とは?
「格助詞」とは、「体言(名詞)の後ろについて、その体言に意味を付加する役割を果たす助詞の一種」です。
「格助詞」をはじめとする各種の助詞は、「単独では意味を持たない付属語である」と「動詞・形容詞のような活用を持たない」という特徴を持っています。
「格助詞」は特に、「ある文章内部において、その体言(名詞)が他の体言・言葉とどのような関係を持っているのかを規定する役割」を持っています。
「格助詞」は「AがBでCをしました」の文章における「が・で・を」に相当します。
そのことからも分かるように、日本語の文章は「格助詞」で文中のそれぞれの言葉の相互関係・位置づけを決めることができます。
「体言+格助詞+述語の構成の文章」によって、意味のある文章を組み立てられるのです。
日本語の格助詞は全部で10種類あります。
「を・に・が・と・より・で・から・の・へ・や」の10種類が格助詞として定義されています。
「副助詞」とは?
「副助詞」とは、「文中にあるそれぞれの言葉に強調・上限などの意味をさりげなく付け加える役割を果たす助詞の一種」のことです。
「副助詞」は、「特定の意味およびニュアンスを付け加える働きをする助詞」になります。
代表的な副助詞として、「は・も・まで・こそ・でも・ばかり・など・さえ」等を挙げることができます。
「は」は副助詞なのに、「が」は格助詞であるというような微妙な違いもありますが、この違いは機械的に覚えておいたほうが良いでしょう。
「私は反対です」の「は」は副助詞、「私が社長です」の「が」は格助詞になります。
もっとも典型的な副助詞は「は・も・こそ・さえ」とされていますが、副助詞全体の種類は20以上はあります。
副助詞の「は」が付け加える意味には、「その主語を他の似たものから区別する・主語を強調する・同じ動作のリピート」などがあります。
「さえ」は、「私はお金さえあれば幸せなのです」のように典型的な「限定の意味」を付け加える働きを持っています。
「格助詞」と「副助詞」の違い
「格助詞」と「副助詞」の違いを、分かりやすく解説します。
「格助詞」と「副助詞」はどちらも、それ単独では意味を持っていない「助詞」の種類です。
「格助詞」として認められているのは10種類ですが、「副助詞」のほうは20種類以上はある数の違いがまずあります。
「格助詞」の働きは主に、「ある言葉と他の言葉との関係性を明らかにすること」になります。
それに対して、「副助詞」のメインの働きは、「強調・区別・限定・並立などの意味を付け加えること」であるという点が異なっています。
「来年こそ司法試験に合格してみせる」の副助詞「こそ」は分かりやすい「強調」の意味を持っていますが、「格助詞」にはこういった「強調」する役割の言葉は含まれていないのです。
まとめ
「格助詞」と「副助詞」の違いについて説明しましたがいかがでしたか?「格助詞」と「副助詞」の違いを詳しく調べたい場合は、この記事の内容を参照してみてください。