「妄想」と「虚言」と「作話」の違いとは?分かりやすく解釈

「妄想」と「虚言」と「作話」の違い生活・教育

この記事では、「妄想」「虚言」「作話」の違いを分かりやすく説明していきます。

「妄想」とは?

「妄想」「もうそう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「仏教用語で、心がとらわれてしまい、真実でないものを真実であると誤って信じて考えてしまうこと」という元の意味です。

2つ目は「根拠のない事柄を固く信じて、事実が判明しても正せない個人の主観」という意味で、精神障害・薬物中毒などが原因で、ありえないことを思い込み、理屈が通用しないことです。

3つ目は「根拠のないことをあれこれ想像すること」という意味で、日常的にありえないことを色々思いめぐらすことです。

上記に共通するのは「ありえないことを考える」という意味です。


「妄想」の使い方

「妄想」は名詞・形容動詞として「妄想だ・である」「妄想する」「被害妄想」「誇大妄想」「妄想癖」などと使われます。

基本的に、ありえないことをあれこれ想像することに使われる言葉で、病的な症状と、現実逃避の手段があります。


「妄想」の例文

・『異世界に転生した自分の妄想が止められない』

「虚言」とは?

「虚言」「きょげん」と読みます。

意味は「実際にないことを言うこと」という意味で、嘘をつくことです。

「虚」「むなしい」とも読み「うそ・いつわり」という意味、「言」「いう」とも読み「口で話すこと」という意味、「虚言」「うそ偽りを話すこと」になります。

「虚言」の使い方

「虚言」は名詞・形容動詞として「虚言だ・である」「虚言を放つ」「虚言を弄する」「虚言癖」などと使われます。

基本的に、うそ偽りの内容を話すことに使われる言葉です。

「虚言」の例文

・『彼はロシアのスパイであると虚言を放った』

「作話」とは?

「作話」の意味は読み方により変わり、以下の通りです。

「つくりばなし」と読む場合、「ありえないことをいかにも本当らしく作った話」という意味で、全くの想像で作った架空の話です。

「さくわ」と読む場合、「認知症や精神障害などで、記憶が欠落した時に事実と違う内容を考え出して埋め合わせする症状」という意味です。

上記に共通するのは「想像した話」という意味です。

「作話」の使い方

「作話」は名詞・形容動詞として「作話だ・である」「全くの作話」などと使われます。

基本的に、病的・性格的に、事実ではなく、人が想像した架空の話に使われる言葉です。

「作話」の例文

・『彼の武勇伝は全くの作話(つくりばなし)だ』

「妄想」と「虚言」と「作話」の違い

「妄想」「ありえないことをあれこれ想像することに使われる言葉、病的な症状と現実逃避の手段がある」という意味です。

「虚言」「うそ偽りの内容を話すこと」という意味です。

「作話」「病的・性格的に、事実ではなく、人が想像した架空の話」という意味です。

まとめ

今回は「妄想」「虚言」「作話」について紹介しました。

「妄想」「ありえない想像」「虚言」「うそ偽りを話す」「作話」「想像した話」と覚えておきましょう。