この記事では、「怨念」と「恨み」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
あまりにもダークな言葉過ぎて、中々明確な違いや意味を理解している方はそうそう多くないはずです。
この記事では、詳細にもスポットをあてていきます。
「怨念」の意味
最初は「怨念」(おんねん)の意味をご説明致します。
「怨念」とは、非常に強いうらみを持っている気持ちや思いのことです。
「怨念」の使い方
次は「怨念」の使い方を解説していきます。
あまり使うことが多くはあって欲しくないのですが、「怨念」を使うときは、相手に対して非常に強いうらみを持っていることなどを表す時に使っていくものです。
それでは詳細を書いてみます。
「積もりに積もった怨念を晴らすときが到来した」
「怨念は怖い」
「怨念」を使った例文
続きましては「怨念」を使った例文を書いていきます。
・『怨念は死んでも続くと聞いたことがある』
・『怨念から犯罪に変わることもあるそうだ』
・『親に対しての怨念は、凄まじい度合いらしい』
・『怨念を晴らすために、相手に対して復讐を成し遂げた』
・『怨念を持ったところで、怨念が返ってきて終わりだ。復讐は何も生まないのだ』
「怨念」の類語
この項目においては「怨念」の類語を説明します。
「怨念」の類語は、「遺恨」(いこん)や「物恨み」、「悪意」(あくい)です。
意味の方は、相手が苦しんでも仕方ないとする気持ちや、復讐して当たり前と考えられるほどの強い恨みを表しております。
「怨念」の対義語
それでは「怨念」の対義語の方も見ていきましょう。
「怨念」の対義語は、「通念」(つうねん)になります。
意味は、世間一般的に認められている考え方です。
「恨み」の意味
ここでは「恨み」(うらみ)の意味をご説明致します。
「恨み」は、相手から受けた仕打ちに対して、憤りを感じ、恨みに思うことです。
また、心残りや未練などを表現するときにも使われます。
「恨み」の使い方
この項目においては、「恨み」の使い方を解説します。
「恨み」を使うときは、相手から受けた扱いについて、憎しみを感じ、それが恨みの気持ちに変わったときに使います。
また、未練や残念と感じるさいにも使うのです。
使い方はこのようになるでしょう。
「父親には恨みがあるので、苦しんで欲しいと思っている」
「私を捨てたあなたには恨みがありますが、他の女性と幸せにもなってほしい」
「恨み」を使った例文
続きまして「恨み」を使った例文を書きます。
・『恨みの気持ちは、相手にも伝わるものだ』
・『恨みに思っているならば、見返してやれと励ましました』
・『友人に恨みを持っているらしく、それで仕返しをしたそうです』
・『他の男性に目移りするとは、恨みに思いました』
・『恨みを晴らすには、相手をジワジワと苦しめることだ』
「恨み」の類語
「恨み」の類語を取り上げます。
「恨み」の類語は、「憎しみ」や「仇」(かたき)、「殺気」(さっき)、「しこり」になります。
意味としては、相手から受けたことに対して、納得できずに憤っていることです。
「恨み」の対義語
次の項目では、「恨み」の対義語を解説します。
「恨み」の対義語は、「恩」(おん)になるのです。
意味は、相手へ情けをかけることや、ありがたいと思う行為などを指しています。
「怨念」と「恨み」の違い
ここでは「怨念」と「恨み」の違いをご説明致します。
「怨念」とは、度合いが強いうらみです。
そのうらみの気持ちや思いを示します。
「恨み」は、相手からの仕打ちに対し、憤りを感じることです。
また、心残りや未練をも表現ができる言葉でもあります。
基本的に前者の方が、相手へのうらみの気持ちが強いのです。
後者の度合いは若干ですが、抑えめと判断していいでしょう。
「怨念」と「恨み」の使い方の違い
それでは「怨念」と「恨み」の使い方の違いを取り上げます。
「怨念」を使ってしまうときとしては、相手へのうらみがどうしようもないほどに強いときに使います。
「恨み」を使う場合は、相手から受けた扱いに不満を覚えたときや、未練などを表現するときに使えるのです。
それでは使い方を見てみましょう。
前者の使い方
「心に怨念の炎を燃やしながら、相手に復讐しました」
「怨念を晴らすために、20年かかりました」
後者の使い方
「恨みの気持ちは、一生なくならないでしょう」
「好きだからこそ恨みの気持ちが強いのです。でも、他の方と幸せになってください」
後者の使い方の、2つめの使い方は、演歌などの歌詞に出てきそうなシチュエーションです。
「怨念」と「恨み」の英語表記の違い
最後に「怨念」と「恨み」の英語表記の違いを取り上げてみましょう。
「怨念」を英語表記に直してみると、“Grudge”になります。
「恨み」を英語にすると、“Envy”です。
それぞれの例文を書きます。
前者の例文
“If you have too much grudge, you can hurt yourself. ”(怨念が強すぎると、自分を傷つけることにもなりかねない) “In order to relieve his grudge, he was looking for an opportunity for revenge. ”(怨念を晴らすために、虎視眈々と復讐の機会を窺っていた)
後者の例文
“I have envy for what I did when I was little”(小さい頃の仕打ちに対しては、うらみを持っている)
“I am envious of this result. I’m very sorry. ”(こんな結果になってしまい、うらみに思っております。
非常に残念だ。)
まとめ
まとめの方は、「怨念」とは、相手に対してのうらみの気持ちや思いが、非常に強いものとなります。
自分が復讐するのが当たり前と思えるほどのものです。
「恨み」は、相手からの受けた仕打ちを不満に思い、忘れられずに、ずっと恨んでいることです。
また、結果などに対して納得できないときに、残念に思ったり、未練などを表すときにも使われます。