この記事では、「本社」と「本部」と「本店」の違いを分かりやすく説明していきます。
「本社」とは?
「本社」は、会社の中枢のことで自分たちが会社を興す場合、この「本社」が会社の中枢になるので会社として登記をする場合、この「本社」が記載されます。
よって「本社」は会社の中枢で事務処理の他経営方針の決定などを扱う会社の中枢です。
「本部」とは?
「本部」は、一つの会社に多数のグループがあり、これらを一つにまとめ上げて処理をする事務所です。
何故、「本部」で事務処理をすべてしないかですが、これは、本部で扱うことができる量の会社の多さではないが故、第3者に委託という形で各グループ会社の会計などを処理する事務所を併設し、そのデータをもとに「本社」が経営の判断を下すという処置をとる方が利点があるが故、「本部」という事務所を併設しています。
例えば研究施設を持つ場合、第3者に委託する形で、「本部」に研究施設を持ち、「本社」に報告したほうが利点があります。
「本店」とは
「本店」は、会社を名乗り、ビジネスをしている親元のことです。
「本社」と同じですが、「本社」というのは単なる通称で、こちらは、正式に会社を名乗って活動している場所の親元を指す言葉なので、この言葉は、ビジネスにおいては絶対に共通している言葉で一般的な生活の中でも通用する言葉です。
「本社」と「本部」と「本店」の違い
「本社」と「本部」と「本店」の違いは、まず、「本社」と「本店」の意味が同じであるとしたうえで、違いを解説しますが、「本社」は一般的にビジネスでそう呼ばれている言葉だというだけで、「本店」は、ビジネス以外で一般人が使用する場合でもビジネスをしている会社の場所のことを指します。
よって、両者の違いは、一般人でも言葉を使用した際、通用するかどうかです。
そして、「本部」だけがこの三者の言葉の中で異なる意味になり、「本部」は、親元の会社の事務処理を引き継ぎ親元である会社に報告をするだけに存在する部署で、会計事務所という感じであると認識してもらえばわかりやすいでしょう。
よって、3者の違いは、「本部」だけが会計事務所や研究機関などをもって内容を報告する部署です。
まとめ
「本社」については、会社を興した際の中枢の場所であるという認識でよいです。
その上で、「本店」については、会社を立ち上げて会社がある所在地であるとすれば分かりやすいでしょう。
問題は、「本部」ですが、「本部」は、簡単に説明すれば、親会社が対応できない業務をすべて引き受ける事務所と考えるとよいです。
例えば、研究機関を親会社が持とうとしているが、とても研究機関を管理することが難しい場合、研究機関を「本部」という物が管理して研究結果だけを親会社である「本店」か「本社」に報告するという形を取れば会社のグループ管理が楽だと考えると、「本部」という組織がどういったものであるかは理解してもらえると思います。