例えば、チャットなどの文章でやり取りしている時、ダンスに関する話題になったとします。
ここで送信しようと思った文章は「ダンスはじめて」だったとしますが、これは「初めて」でしょうか、それとも「始めて」でしょうか。
この後にくる文章によってこれは変わってきます。
それでは、「初めて」、「始めて」とはどう言う意味でしょうか。
また、「最初」も加えてみて、それらの違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「最初」と「初めて」と「始めて」の違いを分かりやすく説明していきます。
「最初」とは?
「最初」とは、文字通り「最初」つまり、2番目とか3番目ではなく1番目という意味です。
「健康診断では、最初に体重を測ります」と言った場合には、その裏に「2番目に身長を測ります」とか「3番目に視力を測ります」があるということになり、たくさんある中での最初ということを意味します。
英語では「at first」が近いでしょう。
「初めて」とは?
「初めて」とは、「初回」という意味であり、「今までやったことがないことを初めてやる」というニュアンスを持つ言葉です。
「初めてここに来ました」、「初めての時は誰でも緊張します」とか、様々なシチュエーションで使用できる便利な言葉です。
英語では「first time」が近いでしょう。
「始めて」とは?
「始めて」とは、「スタートして」という意味の言葉で、何かを「開始してから」ということを表す言葉です。
通常は、「映画を見始めて30分経ちました」のように、後に経過時間を繋げるか、「テストを始めてください」のように命令や依頼の言葉を繋げることが多いといえますが、前後の繋がりはかなりシビアな言葉とも言えます。
英語では「start」が近いでしょう。
「最初」と「初めて」と「始めて」の違い
「最初」と「初めて」と「始めて」の違いを、分かりやすく解説します。
この3つの言葉の違いはある意味かなり明確です。
一番わかりやすいのは英語に直してみることです。
前述のように、「最初」は「at first」、「初めて」は「first time」、「始めて」は「start」です。
ここからこの英語を別の日本語に訳して見ます。
「at first」は「まず」、「first time」は「初回」、そして「start」は「開始」です。
つまり、この3つの言葉がそのまま最初の3つの言葉の違いというか、ポイントのおかれている部分を表しています。
序文で紹介した「ダンスはじめて」に関しては、続く言葉が「1年」なら「始めて」であり、「やりました」ならば「初めて」ということになります。
まとめ
この記事では、「最初」と「初めて」と「始めて」の違いを説明してきました。
これらの使い分けに関しては、本文で述べたように、かなり明確にする必要があります。
意味の違いとしては単純なものであるがゆえに、間違えてしまうと言葉に対する感受性や意識を疑われてしまうことにもつながります。
実は、重要なことは、言葉そのものではなく、何を伝えたいかです。
つまり、場合によっては、このような同音異義語のようなところから離れて全然別で、見ただけで意図が伝わるような言葉を選ぶことも必要になります。