「煌々」と「浩々」と「耿々」の違いとは?分かりやすく解釈

「煌々」と「浩々」と「耿々」の違いとは?生活・教育

「煌々」「浩々」「耿々」
いずれも「こうこう」と読みますが、どのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、「煌々」「浩々」「耿々」の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。

「煌々」の意味とは?

「煌々」「こうこう」と読み、「キラキラと輝いているさま」「明るく照るさま」を意味する言葉です。

「煌煌」や、「晃々」「晃晃」とも表記されますが、いずれも常用外漢字であるため公文書や新聞などの文章では使用できません。

「煌」という字は「煌(きら)めく」とも書き、「輝く」という意味を持ちます。


「煌々」を使った例文

・『冬の夜空は星たちが煌々と輝いていた』
・『キャンプで焚き起こした火が煌々と光り、みんなを照らしていた』
・『薄暗い屋敷の奥で、ひとつの灯りが煌々と光っていた』


「浩々」の意味とは?

「浩々」「こうこう」と読み、「水が満ちて、広がっているさま」「果てしなく広々としているさま」を意味する言葉で、「浩浩」とも表記されます。

「浩」という字には「広い」「大きい」「豊かである」などの意味があります。

人名漢字なので、男性の名前で見かけることがありますが、常用外漢字でもあるので、公文書や新聞などの文章では使用できません。

「浩々」を使った例文

・『浩々とした大海を眺めていると気持ちが落ち着く』
・『浩々たる大自然の中で過ごした経験は彼の人生に大きく影響した』
・『浩々と広がる空を鷹が悠然と飛んでいた』

「耿々」の意味とは?

「耿々」「こうこう」と読み、「光が明るく輝くさま」「キラキラ光っているさま」「忘れらないことがあって、心が安らかでないさま」「気にかかることがあって、寝られないさま」を意味する言葉で、「耿耿」とも表記されます。

「耿」という字は「耿(あき)らか」「耿(ひか)る」とも書き、「明るい」「明らか」「光る」などの意味を持ちます。

ただし、常用外漢字であるため、公文書や新聞などの文章では使用できません。

「耿々」を使った例文

・『街頭が駅まで続く一本道を耿々と照らしていた』
・『ガスランプの炎が揺らめきながら、耿々と輝いていた』
・『プライベートでトラブルがあり、耿々として眠れない日々が続いている』

「煌々」と「浩々」と「耿々」の違い

「煌々」「浩々」「耿々」はいずれも「こうこう」と読みます。

「煌々」「耿々」も、同じく「キラキラと明るく、輝いているさま」という意味を持ちますが、一方で「耿々」には「心が安らかでないさま」という意味も含まれています。

対して、「浩々」とは、おもに「広がっているさま」などを表す言葉です。

それぞれ同じ漢字を繰り返すことで、字の持つ意味をより強調した表現となります。

まとめ

「煌々」「キラキラと輝いているさま」「明るく照るさま」を意味する言葉です。

「浩々」「水が満ちて、広がっているさま」「果てしなく広々としているさま」を意味する言葉です。

「耿々」「光が明るく輝くさま」「キラキラ光っているさま」「忘れらないことがあって、心が安らかでないさま」「気にかかることがあって、寝られないさま」を意味する言葉です。