この記事では、「履歴」と「経歴」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「履歴」とは?
「履歴」は「りれき」と読みます。
「履歴」は、「その人が経てきた学業、職業などのこと」という意味があります。
就職活動をするときや、バイトに応募するときは、最終学歴や、それまでしてきた仕事について紙面にまとめて応募します。
この書類のことを「履歴書」と呼びます。
「就活のため、採用担当者に刺さるような履歴書づくりをする」などという文章を作ることができます。
また、「履歴」は、インターネットで検索したサイトなどをさかのぼるための、データ通信の記録について調べる時に使う機会が多くなっています。
このような場面では、「検索履歴をチェックする」、「データ通信の履歴を確かめ、動画を見すぎていることに気が付いた」などという文章にすることができます。
「経歴」とは?
「経歴」は「けいれき」と読みます。
「経歴」は、「今まで経験してきた仕事、身分、地位、学業などの事柄」という意味があります。
例えば、殺人事件が起こった時、捜査の結果、容疑者が浮かび上がるかもしれません。
この時、殺人を犯す理由を探るため、容疑者がこれまでしてきた仕事、身分や地位、出身校などについて調べることになるでしょう。
この場面では、「容疑者の経歴を洗う」などという文章を作ることができます。
また、お見合いをする時、相手の写真と一緒に、その相手の仕事や出身校などについての情報も受け取ることになるのではないでしょうか。
このような場合は、「お見合い相手の写真と経歴を知り、会うことに決めた」などという文章にできます。
「履歴」と「経歴」の違い
「履歴」と「経歴」の違いを、分かりやすく解説します。
「履歴」は、「その人が経てきた学業、職業などのこと」という意味があります。
一方で「経歴」は、「今まで経験してきた仕事、身分、地位、学業などの事柄」という意味があります。
この意味では「履歴」と「経歴」はほとんど同じ意味があります。
ただし、「履歴」は、就活時に用意する「履歴書」に記載する内容のように、学業と職業のことのみを指すのに対して、「経歴」は、学業と職業に加えて、身分や地位などについても意味します。
そのため「履歴」よりも「経歴」の方が、その人のことを良く知ることができるという違いがあります。
また「履歴」には、データ通信の記録などを意味するのに対して、「経歴」にはそのような意味がないという違いもあります。
まとめ
「履歴」と「経歴」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。