この記事では、「自粛」と「禁止」と「自重」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自粛」とは?
「自粛」は「じしゅく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自らの行動や態度を控え慎むこと」という意味で、罪悪感や自分を戒める気持ちなどで普段の言動を押さえるこを言います。
2つ目は「世間の目を気にして行動を控え慎むこと」という意味で、問題を起こした後などに世間体を気にして対外的な行動を控え慎むことを言います。
上記に共通するのは「控え慎む」という意味です。
「自粛」の使い方
「自粛」は名詞として動詞を伴い「自粛する・した」と使われたり、副詞として「自粛して」と使われたりします。
基本的に、自らの判断で、注目されると思われる社会的な活動や行動を控え慎むことに使われる言葉です。
「自粛」の例文
・『コロナ禍で不要不急の外出を自粛し続けてきた』
「禁止」とは?
「禁止」は「きんし」と読みます。
意味は「ある行為をしない様に命令したり、されたりすること」という意味です。
ある行為について、他の人からしてはいけないと命令されることを言います。
「禁止」の使い方
「禁止」は名詞として動詞を伴い「禁止する・した」「禁止される・された」と使われたり、副詞として「禁止して」と使われたり、「立入禁止」「侵入禁止」など複合語として使われたりします。
基本的に、上の立場の者や、それを管理する立場の者からしてはいけないと命令されることに使われる言葉です。
「禁止」の例文
・『この区域一帯は沼が多く危険なので立入禁止になっている』
「自重」とは?
「自重」は「じちょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分を大切にして卑下しないこと」という意味で、自分の価値や性質を重んじることを言います。
2つ目は「言葉は態度を慎んで、軽はずみなことをしない」という意味で、問題を起こしたり人に誤解させない様に、注意深く行動することを言います。
3つ目は「自分の健康に注意して元気でいること」という意味で、相手の健康を気遣う時の表現です。
上記に共通するのは「自分を大切にする」という意味です。
「自重」の使い方
「自重」は名詞として動詞を伴い「自重する・した」と使われたり、副詞として「自重して」と使われたりします。
基本的に、自分を大切にしたり、問題を起こさない様に慎んで行動したり、健康に注意することに使われる言葉です。
「自重」の例文
・『しばらくは目立つ行動は自重した方がいい』
「自粛」と「禁止」と「自重」の違い
「自粛」は「自らの判断で、注目されると思われる社会的な活動や行動を控え慎むこと」という意味です。
「禁止」は「上の立場の者や、それを管理する立場の者からしてはいけないと命令されること」という意味です。
「自重」は「自分を大切にすること」「問題を起こさない様に慎んで行動すること」「健康に注意すること」という意味です。
まとめ
今回は「自粛」と「禁止」と「自重」について紹介しました。
「自粛」は「対外的な行動を慎む」、「禁止」は「するなと命令する」、「自重」は「問題を起こさない様にする」と覚えておきましょう。