この記事では、「保留」と「中断」と「留保」の違いを分かりやすく説明していきます。
「保留」とは?
「保留」は「ほりゅう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとをそのままの状態で保つこと」という意味で、進んでいるものごとを、何らかの理由によりいったん止めて待つことです。
2つ目は「その場で決めないで先延ばしすること」という意味で、ものごとをその場で判断せずに、再度検討したり様子を見るなどする為に待つことです。
上記に共通するのは「そのままにする」という意味です。
「保留」の使い方
「保留」は名詞として「保留する・した」と使われたり、副詞として「保留して返事を待つ」と使われたりします。
基本的に、ものごとがその先に進められずに、そのままの状態にしておくことに使われる言葉です。
「保留」の例文
・『この件については再検討が必要と判断して保留する』
「中断」とは?
「中断」は「ちゅうだん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ひとつづきのものが半ば途切れること」という意味で、連続していたものが、終わりまでいかずに途切れることです。
2つ目は「半ばで途切れてそのままなくなること」という意味で、何らかの事情で半ばで途切れたものが、復活できずにそのまま終わりになることです。
3つ目は「法律用語で、ある事実が発生したことより、それまでの効力が失われること」という意味です。
上記に共通するのは「途切れる」という意味です。
「中断」の使い方
「中断」は名詞として「中断する・した」「中断される・された」と使われたり、副詞として「中断して様子を見る」などと使われます。
基本的に、ひとつづきのものが、半ばで途切れることに使われる言葉です。
「中断」の例文
・『運動会の途中で雨が降り出し中断する』
「留保」とは?
「留保」は「りゅうほ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一時的に差し控えること」という意味で、目的があって意図的にその場で行動しないことです。
2つ目は「法律用語で、条件が変わっても義務や権利を保持すること」という意味です。
上記に共通するのは「意図的に止める」という意味です。
「留保」の使い方
「留保」は名詞として「留保する・した」と使われたり、副詞として「留保して機会をうかがう」などと使われます。
基本的に、あるものごとを、意図的にその場で行わず、差し止めておくことに使われる言葉です。
「留保」の例文
・『新商品の発表時期を留保する』
「保留」と「中断」と「留保」の違い
「保留」は「ものごとがその先に進められずに、そのままの状態にしておくこと」という意味です。
「中断」は「基本的に、ひとつづきのものが、半ばで途切れること」という意味です。
「留保」は「あるものごとを、意図的にその場で行わず、差し止めておくこと」という意味です。
まとめ
今回は「保留」と「中断」と「留保」について紹介しました。
「保留」は「先に進められないで止める」、「中断」は「途切れる」、「留保」は「意図的に止める」と覚えておきましょう。