この記事では、「整形」と「形成」と「成型」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている言葉を、正しく区別していきましょう。
「整形」とは?
整形(せいけい)とは、見た目を整えること。
足りない部分を修正して、美しくまとめていくことです。
一般的には整形というと、美容整形をあらわします。
美容整形というのは、クリニックでなりたい目や鼻に変身させる行為です。
自分に自信をつけるために、美しさに磨きをかけるために、病院でおこなう手術を整形といいます。
近年はプチ整形という言葉も生まれて、精神的にも気軽に受けられる施術が多くなっています。
「形成」とは?
形成(けいせい)とは、ある物を作り上げること。
理想とすべき状態に、もっていくことです。
完成品に近いものへ、まとめ上げていく作業を形成といいます。
形成とは「形を成す」と書きます。
「成す」には「成り立つ」という訳があります。
そのため欠けている箇所を補っていくこと、自分のために生み出していく作業が「形成」です。
資産の形成、キャリアの形成、銀河の形成のように「形成」は色々なシーンで使われています。
「成型」とは
成型(せいけい)とは、ある工具や型を使ってひとつの製品をつくること。
またはそれによって、生み出された商品を指します。
おもに製造の現場で用いられる、物作りにまつわる言葉です。
成型は「型に成る」と書きます。
小麦粉をねった生地を型抜きしてクッキーを作っていくように、鋳型や木型から形ある物を生み出していく動作が成型です。
あらかじめ作られた型から、何かを抜き出す行為、地道な作業ひとつひとつを成型といいます。
「整形」と「形成」と「成型」の違い
それぞれ「作り上げる」という訳があります。
ただその意味は少しずつ、異なっています。
まず整形とは、姿形にメスを入れて美しく整えていくこと。
理想とすべき状態に、修正していく作業をあらわします。
美容整形などがその一例です。
そして形成とは、何か大きなものを生み出すこと。
じっくりコツコツと、大きな財産や資産を作り上げていくニュアンスがあります。
そして成型は、型抜きをおこない商品を作ること。
自動車部品やパソコンのパーツなど、機械製品をあつかう工場で用いられています。
まとめると、美容手術で使われるのが整形。
資産形成やキャリア形成など、地位や能力を磨くために使うのが形成。
工場など物作りの現場で利用されているのが成型となります。
それぞれ利用するシーンが異なっています。
その場にふさわしい言い方を、チョイスしていきましょう。
まとめ
「整形」と「形成」と「成型」の違いを分かりやすくお伝えしました。
整形とは顔や体にメスを入れて、美しく整えること。
おもに整形手術をあらわします。
そして形成とは、努力を重ねてひとつの大きな財産を築くこと。
成型は金属や木の型をつかって、商品をくり抜くこと。
大量生産をおこなう工場で、用いられている用語です。