「ベーコン」と「パンチェッタ」と「ハム」の違いとは?分かりやすく解釈

「ベーコン」と「パンチェッタ」と「ハム」の違いとは?生活・教育

豚肉の加工食品にはいろんな種類があります。

おなじ食材でも、部位や加工方法が変わると様々な形の加工肉へと姿を変えるのです。

この記事では、「ベーコン」「パンチェッタ」「ハム」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ベーコン」とは?

ベーコンとは、豚の腹や背中の肉を塩漬けにした食肉加工製品のひとつです。

塩漬けにした豚肉を燻煙、もしくは乾燥させて作られます。

本来のベーコンは豚の背の肉を使用するもので、ヨーロッパでは実際に背中の肉が使われています。

一方北アメリカではポークベリーという日本で言うバラ肉から作られるようになり、その習慣が日本にも伝わったことで、現在の日本の食品表示法ではバラ肉を用いたものを「ベーコン」と表示するよう定められています。

主に加熱してから食べられることが多いベーコンですが、スーパーなどで売られているベーコンの多くは加工時に加熱処理がされているので、生で食べることも出来ます。


「パンチェッタ」とは?

パンチェッタとは、豚バラ肉の塊に荒塩を擦り込み、一か月以上熟成と乾燥をさせて仕上げたものです。

一般的なベーコンと違い製造過程で過熱をしないので、生ベーコンとも呼ばれています。

見た目は生ハムと似ていますが、パンチェッタは豚バラ肉を使用するのに対し生ハムに使われるのは豚もも肉です。

豚の部位によって脂肪量が違うので、生ハムよりもパンチェッタの方が脂肪が多く脂感が強いのが特徴です。

そのまま生で食べることが出来、また過熱してピザやパスタなどに使用することも出来ます。


「ハム」とは?

ハムとは、豚のもも肉を塊のまま塩漬けにしたものです。

塩漬けにしたあと加熱処理を行うものと行わないものがあり、行わない者は主に「生ハム」と呼ばれます。

もともと英語のハム(ham)は「豚のもも肉」の意味ですが、アメリカや日本では豚のもも肉以外を使った加工食品もハムと呼ぶことがあり、よくスーパーで薄切りのパック詰めで売られているロース肉を使用したロースハムや、鶏肉、羊肉、馬肉、兎肉などさまざまな種類の肉を加工したもの、また魚肉を使用したハムも作られています。

「ベーコン」と「パンチェッタ」と「ハム」の違い

おなじ豚バラ肉から作られる「ベーコン」「パンチェッタ」の違いは、塩漬けにしたあと燻煙などの加熱処理をするかどうかです。

一方ハムの定義はとても広く、豚肉以外のハムに似た、もしくはハムに似せた塩漬けの加工肉はすべて「ハム」と呼ぶことがあり、その種類はさまざまです。

ベーコンもハムも、適切な加工工程で作られている場合なら共に生で食べることが出来ます。

ただし家庭で手作りしたものは食中毒の恐れもあるので、念のため過熱してから食べた方がいいでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

加工肉は生の食肉とはまた違う風味や香りを楽しめ、また切るだけで食べられるという手軽さもあり、様々な料理に活用することが出来る便利さが加工肉のよいところです。