何かにチャレンジする時の原動力となる、「気力」と「やる気」と「精神力」。
似たような場面で使われることの多い三つの言葉ですが、果たして違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「気力」と「やる気」と「精神力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気力」とは?
「気力」は、あらゆる活動の原動力となる心のエネルギーのことです。
この場合の活動とは、日々の生活の中で歩いたり走ったりといった何気ない動作も含まれます。
人は、「気力」と「体力」がある状態を維持し続けることで、十分な活動を行うことができます。
「気力」は、活動する為に必要なエネルギーのような意味合いです。
もし「体力」が無くなっている時は、「気力」を奮い立たせることで、人は活動することを維持します。
「気力」の例文
・『今日は熱があって体調が悪い、気力で乗り切るしかない』
・『気力も体力もなくなって、もう動けない』
「やる気」とは?
「やる気」とは、何かをやろうとする「気力」のようなものです。
「気力」があっても、何をやりたいのか自分でもわからない状態では、「やる気」の生まれる場所はありません。
また、「気力」があって、やりたいことがわかっていても、「やる気」がないとやりたいこともできません。
「やる気」のあるなしは、どの時の気分によって左右されやすく、また人によっても、すぐに「やる気」を無くす人もいれば、そう簡単に無くさない人もいます。
「やる気」の例文
・『やろうとして所だったのに、勉強するように言われてやる気がなくなった』
・『彼からは、やる気を感じられない』
「精神力」とは?
「精神力」とは、心の強さのようなものです。
人が生まれて、育っていく環境の中で鍛えられていくもので、「気力」や「やる気」にも繋がるものです。
「気力」や「やる気」を無くしやすいという場合には、「精神力」を鍛えることで、同じような場面になっても無くさずに済むでしょう。
ですが、「精神力」は鍛えようと思ってもなかなか鍛えられるものでもなく、普段の生活の中で自然と身についていくことの方が多いです。
「精神力」の例文
・『同じような場面でも気力を無くさない精神力を身につけた』
・『様々な人間関係を乗り越えてきたせいか、強い精神力が身についた』
「気力」と「やる気」と「精神力」の違い
「気力」は、「活動する力」のようなもので、もともと人間に備わっている、心のエネルギーです。
「体力」が加わることで、人は十分な活動ができるわけです。
「やる気」は、「始めようとする力」といったものです。
「精神力」は、「心の強さ」のようなものです。
人が育っていく環境の中で身につけていくものです。
まとめ
「気力」と「やる気」と「精神力」の違いについて述べてきましたが、わかって頂けましたでしょうか。
これら三つの言葉を上手に使い分けて、普段の生活に役立てて頂けたら幸いです。