この記事では、「回る」と「廻る」と「周る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「回る」とは?
「回る」は「まわる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある物の軸を中心に回転する」という意味で、くるりと円を描く様に動くことです。
2つ目は「遠くなる道を通る」という意味で、寄道や通行止めなどにより迂回することです。
3つ目は「ものごとが順番に進む」という意味で、順を追ってものごとが移っていくことです。
4つ目は「ある効果が行き渡る」という意味で、効き目や気持ちが行き届くことです。
5つ目は「よく働く」という意味で、器用に動き回ることです。
上記に共通するのは「回転する」という意味です。
「回る」の使い方
「回る」は動詞として「回る・回った」と使われたり、副詞として「目が回って転ぶ」などと使われたり、名詞として「酒の回りが早い」などと使われます。
基本的に、ある物の軸を中心にくるりと回転することや、ものごとが順番に進むことや、気持ちや効果などが行き届くことに使われる言葉です。
「回る」の例文
・『町内会の掃除当番が回って来る』
「廻る」とは?
「廻る」は「まわる」と読みます。
意味は上記で紹介した「回る」と同じです。
ただし、「廻る」には「順番に決まった場所を巡る」というニュアンスが強く含まれています。
「廻る」の使い方
「廻る」は動詞として「廻る・廻った」と使われたり、副詞として「廻って進む」などと使われます。
基本的に、「回る」と同じ意味で使われる言葉で、順番に巡るというニュアンスが強くなります。
尚、常用外漢字の為に、一般的には「回る」が使われています。
「廻る」の例文
・『船が各港を廻る』
「周る」とは?
「周る」は「まわる」と読みます。
意味は「物の輪郭に沿って、円を描く様に動く」という意味で、何かの周囲に沿って大きくひとまわりしながら移動することです。
「周る」の使い方
「周る」は動詞として「周る・周った」と使われたり、副詞として「湖畔を周って戻る」などと使われたり、名詞として「池の周り」などと使われます。
基本的に、大きなものの輪郭に添って、広く円を描く様にぐるりとひとまわりしながら移動することに使われる言葉です。
「周る」の例文
・『地球は太陽を取り囲む様に周っている』
「回る」と「廻る」と「周る」の違い
「回る」は「ある物の軸を中心にくるりと回転すること」「ものごとが順番に進むこと」「気持ちや効果などが行き届くこと」という意味です。
「廻る」は「回る」と同じ意味、「順番に巡る」というニュアンスが強く、常用外漢字の為に日常ではあまり使われません。
「周る」は「大きなものの輪郭に添って、広く円を描く様にぐるりとひとまわりしながら移動すること」という意味です。
まとめ
今回は「回る」と「廻る」と「周る」について紹介しました。
「回る」は「くるりと回転する」、「廻る」は「順番に巡る」、「周る」は「ひとまわりする」と覚えておきましょう。