この記事では、「カリキュラム」と「シラバス」の違いを分かりやすく説明していきます。
学びの差をチェックしましょう。
「カリキュラム」とは?
カリキュラムとは、教育課程のこと。
ある教育目標のために組み立てられた、学習内容をいいます。
学科やその生徒の年齢によっても、内容が異なっています。
主に大学で用いられている方法で、1年生から2年生そして4年生にかけてどのように学んでいくかを、具体的にしめしたものです。
カリキュラムはラテン語に基づく言葉で「ランニングコース」という訳があります。
ゴールに着くための、総合的な学習内容がカリキュラムになります。
「シラバス」とは?
シラバスとは、授業計画のこと。
こちらも大学で使われているやり方で、それぞれの授業の内容や目的、単位数や成績の付け方などを決めたものです。
担当する教授によって少しずつ内容が異なっていて、第一回目の授業のときにその内容が提示されます。
シラバスを正しく知ると、その授業で何を学べるのか、その中身がはっきりします。
またどのようなレポートを書いて、テストでどのくらい成績を上げれば単位が取れるのか良く分かります。
それぞれの授業を深く知るための、第一歩がシラバスです。
「カリキュラム」と「シラバス」の違い
それぞれ大学の学びにまつわる専門用語です。
「カリキュラム」と「シラバス」の違いを、分かりやすく解説します。
カリキュラムとシラバスは、見た目はよく似ています。
けれどもカリキュラムが親なら、シラバスは子どものような存在です。
カリキュラムという大きなグループの中に、小さなシラバスが幾つもはいっています。
カリキュラムは入学から卒業までの教育課程をあらわします。
段階を追って学びを深めていけるように、年度にあわせて細かく教育目標が書かれています。
カリキュラムがあることで、学校や生徒はひとつの目的に向かって邁進していけます。
一方でシラバスとは、各授業の年間計画を指します。
どのような教科書をつかって、どの単元をどのように進めていくのか細かく示したものです。
また何回くらい課題やレポートの提出があるのか、ざっくり決めることもあります。
シラバスはそれぞれの教科の先生が、個別に作成をおこなうことが多いです。
一方でカリキュラムは学校単位、あるいは組織全体で方向性を考えていきます。
個人の先生だけが関わることは少なく、複数の先生の手によって決まっていきます。
最近では企業研修のことも、カリキュラムと呼ぶことがあります。
主に新入社員の研修で採用されていて、求める人材を生み出すための教育方法を指します。
まとめ
「カリキュラム」と「シラバス」の違いを分かりやすくお伝えしました。
カリキュラムとは数年間の教育課程あるいは、新人研修をあらわします。
具体的な目標に向けて、計画的に練られた指針をいいます。
一方でシラバスはある科目の、履修内容をいいます。
1年間の流れや単位の取り方を細かく定めたものです。
違いを知って、学びを深めてみてください。