この記事では、「ご海容」と「ご容赦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご海容」とは?
「ご海容」は、相手側が寛大で対象となる人物を許したという意味です。
なので、この言葉は、接尾語になり、○○だから、どうだという具合に使用します。
なので、「ご海容」であるというのは、相手側が、こちらのミスに対して寛大な処置を下し、ミスをなかったこととしたということです。
ですが、このワード自体は、許された側が述べるワードで、自分の不始末に対して相手が許したということを、敬意をこめて述べているわけですから、失敗したという事実には変わりませんので注意が必要で、失敗を繰り返すようであれば、相手側も寛大な処置を下さなくなるので注意しましょう。
「ご容赦」とは?
「ご容赦」は、失敗した側が相手側に対して許してほしいという姿勢で当たることで、実際に許されるかどうかはわかりません。
なので、「ご容赦を」といって、相手側が許したか否かは不明なので、許されないというケースもあり得るのです。
そうなった場合、このワードは許してほしいという姿勢を示したが、許されなかったとなるのです。
「ご海容」と「ご容赦」の違い
両者の違いは、許されたと証言する言葉であるか、許されたいと証言する言葉であるかです。
「ご海容」は、すでに許されているわけですから、対象となる人物は寛大な心で許されたとなり、「ご容赦」はまだ許されておらず、これから許されるべく行動するという違いになります。
「ご海容」の例文
・『ご海容いただきありがとうございます』
・『ご海容を願い出て見事許された』
「ご容赦」の例文
・『ご容赦ください』
・『ご容赦できないことは存じています』
まとめ
「ご海容」については、スタンスがすでに許されているがゆえ、相手に対して許すという行為を取ったことについて敬意を指すワードになります。
なので、このワードは、相手側に許された者であると証明したうえで、許した側に対して敬意を示しているのです。
一方で、「ご容赦」は、まだ許される立場にあらず、相手側に対して誠意を見せることで許しを請うというスタンスなので相手側が許さないという方針を取れば、許すことを意味する容赦は不成立になります。
なので、「ご海容」のほうが許されているわけですからすでに終わったことについて許されたということについて相手に誠意を示しているので示した行為は無駄になりません。
あまり言いたくないんですが、「ご容赦」は、こちら側の許してほしいという誠意が許さないという言葉で簡単にひっくり返るので、「ご容赦」というワードは相手に対して許してほしいと強く願い出ても無駄になるケースが多く、許さない側の性格なども考えるとそもそも許されなかったということにつながるのです。
ただ、人間は許しを願い出る際、相手に対して敬意を示す必要があるので、敬意を示すこと自体は無駄ではないんですが、寛大さがない人物の前では、「ご容赦」というワードは無駄に終わるということですね。