この記事では、「吉報」と「朗報」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
吉報と朗報の違い
基本的には、どちらの言葉にもよい知らせ、喜ばしい知らせという意味があります。
よいや喜ばしいと感じるものは、人それぞれ異なり、また「吉報」と「朗報」が意味するよい知らせ、喜ばしい知らせも意味が異なります。
「吉報」は、おめでたい出来事の知らせを意味します。
出産、入学、結婚などがおめでたいことにあたります。
「朗報」は、これから先に希望を持たせて、気持ちをうきうきさせるような知らせを意味します。
難病に苦しんでいる人にとっては、新薬が開発されたと聞くと、喜ばしく感じることでしょう。
治るかもしれないと希望を持たせてくれます。
このようなことが「朗報」です。
吉報と朗報の使い方の違い
どちらの言葉もよい知らせ、喜ばしい知らせに使われますが、どのような性質のよい知らせ、喜ばしい知らせなのかによって、使い方が違います。
「吉報」はおめでたいことに使用をします。
おめでたいこととは、祝うに値することを指します。
出産、入学、就職、結婚などがあったときに、祝い事をすることは珍しくありません。
このようなことがおめでたいことで、こういった知らせに「吉報」を使用します。
「朗報」はこれから先のことに希望を感じさせてくれる、うきうきするような知らせに使用をします。
希望を感じさせる出来事は人によって違い、数多くの場面で使用されています。
吉報と朗報の英語表記の違い
「吉報」は英語で“good news”と表現をします。
「朗報」は英語で“good news”や“good tidings”と表現をします。
吉報の意味
「吉報」とは、よい知らせ、喜ばしい知らせのことです。
よいと感じること、喜ばしいと感じることはさまざまありますが、「吉報」が意味するよいこと、喜ばしいこととは、祝うに値することです。
おめでたい知らせのことを意味しています。
結婚式の知らせを聞いて、喜ばしく感じる人は少なくないことでしょう。
親としては子どもが離れていくことを寂しく感じるかもしれませんが、一般的にはおめでたいこととされています。
結婚すると決まったら、家族や友人などに知らせをします。
こういったことが「吉報」です。
吉報の使い方
祝うに値する知らせに使用をします。
七五三や誕生日などもお祝い事として儀式を行いますが、これらには「吉報」を使うことは一般的ではありません。
知らせをしなくても、子どもが3歳になった、誕生日を迎えたなどは、家族はすでに知っています。
おめでたくても、おめでたい出来事を知らせることがないものには「吉報」は使用しません。
吉報を使った例文
・『姪の結婚の吉報を受け取った』
・『大学合格の吉報を知る』
・『書道作品の入賞の吉報を受け取る』
・『この吉報を知らせたら喜ぶに違いない』
・『吉報を待つ』
吉報の類語
・『朗報」「快報』が類語です。
「快報」は、よかったと思えるよい知らせを意味します。
吉報の対義語
「凶報」が対義語です。
悪い知らせを意味します。
朗報の意味
「朗報」とは、よい知らせ、喜ばしい知らせのことです。
「朗報」が意味するよい知らせ、喜ばしい知らせとは、これから先に希望を感じさせてくれる、うきうきするものです。
花粉症の人にとっては、毎年春先になると鼻水や目のかゆみなどに悩まされ、つらいことでしょう。
このつらい症状が治まればうれしいはずです。
花粉症を完全に治す薬が開発されたと聞けば、これから先は毎年春先に鼻水や目のかゆみなどに悩まされることがなくなると感じられ、うきうきするはずです。
このように希望を感じさせてくれるようなことを「朗報」といいます。
朗報の使い方
よい知らせ、喜ばしい知らせの中でも、希望を感じさせてくれて、うきうきするようなものに使用をします。
花粉症の薬が完全に治る薬が開発されたと聞けば、花粉症に悩んでいる人は希望を感じることでしょう。
しかし、その薬は1回使用するのに何十万円もかかると聞くと、自分には購入できないと感じる人もいて、そういった人は希望を感じられないはずです。
希望を感じられないようなものは「朗報」ではありません。
希望を感じ、気持ちを明るくする知らせに「朗報」という言葉を使用します。
知らせを受け取った人が希望を感じられれば「朗報」になります。
朗報を使った例文
・『野球ファンに朗報です』
・『朗報に歓喜の声が沸いた』
・『生配信を見られないと思っていたけれど、朗報があった』
・『働く人にとっての朗報』
・『1日にいくつもの朗報があった』
朗報の類語
「吉報」「快報」が類語です。
朗報の対義語
「悲報」が対義語です。
悲しい知らせの意味があります。
まとめ
どちらもよい知らせ、喜ばしい知らせの意味がありますが、どのような性質のよい知らせ、喜ばしい知らせなのか意味が違います。