「打ちひしがれる」と「打ちのめされる」の違いとは?分かりやすく解釈

「打ちひしがれる」と「打ちのめされる」の違い生活・教育

この記事では、「打ちひしがれる」「打ちのめされる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「打ちひしがれる」とは?

「打ちひしがれる」「打ち拉がれる」と書き、意味は以下の通りです。

1つ目は「武器などで相手を強くたたいて地面に押し倒すこと」という元の意味です。

2つ目は上記から転じて「精神的に衝撃を与えられ、完全に気力を失う」という意味で、直接戦うのではなく、精神的に強い衝撃を与えられ、落ち込んでしまうことです。

上記に共通するのは「完全につぶされる」という意味です。

「打ちひしがれる」は動詞「打ち+ひしがれる」で成り立っている言葉で、「打ち」は動詞「打つ」の連用形で「強くたたくこと」という意味、「ひしがれる」は動詞「ひしぐ」の受身形で「押し付けてつぶされる」「勢いをくじかれる」という意味です。


「打ちひしがれる」の使い方

「打ちひしがれる」は動詞として「打ちひしがれる・打ちひしがれた」と使われたり、副詞として「打ちひしがれて泣く」などと使われます。

基本的に、精神的な衝撃を与えられ、完全にやる気を失ってしまう様子に使われる言葉です。


「打ちのめされる」とは?

「打ちのめされる」の意味は以下の通りです。

1つ目は「立ち上がれなくなるほど殴りつけられる」という元の意味です。

2つ目は上記から転じて「精神的にひどく参るほどの大損害や苦痛などを与えられること」といいう意味で、再起できない程の強い打撃を受けて、精神的に参ってしまうことです。

上記に共通するのは「再起不能にされる」という意味です。

「打ちのめされる」「打ち+のめされる」で成り立っている言葉で、「のめされる」は動詞「のめる」の受身形で「前へ倒される」「動詞の連用形に付き、その行為を徹底的にすること」という意味です。

「打ちのめされる」の使い方

「打ちのめされる」は動詞として「打ちのめされる・打ちのめされた」と使われたり、副詞として「打ちのめされて起き上がれない」などと使われます。

基本的に、相手から大損害や苦痛などを与えられ、精神的にひどく参ってしまうことに使われる言葉です。

「打ちひしがれる」と「打ちのめされる」の違い

「打ちひしがれる」「精神的な衝撃を与えられ、完全にやる気を失ってしまう様子」という意味す。

「打ちのめされる」「相手から大損害や苦痛などを与えられ、精神的にひどく参ってしまうこと」という意味です。

「打ちひしがれる」の例文

・『大切な人を失った悲しみに打ちひしがれる』
・『親友に裏切られたショックで打ちひしがれる』

「打ちのめされる」の例文

・『相手の力に完全に打ちのめされる』
・『ビジネスで大損害が生じてすっかり打ちのめされる』

まとめ

今回は「打ちひしがれる」「打ちのめされる」について紹介しました。

「打ちひしがれる」「精神的なショックを与えられ落ち込む」「打ちのめされる」「損害や苦痛を与えられ、精神的に参る」と覚えておきましょう。