「満杯」と「一杯」の違いとは?分かりやすく解釈

「満杯」と「一杯」の違い生活・教育

この記事では、「満杯」「一杯」の違いを分かりやすく説明していきます。

「満杯」とは?

「満杯」には2つの意味があります。

ひとつは、容器にものがあふれんばかりに十分に入っていることです。

冷蔵庫の中のことで説明をします。

冷蔵庫の中には、卵、牛乳、ペットボトルの飲料、昨日のおかずの残り、ケーキ、ヨーグルト、納豆などが入っています。

こういったものがたくさん入っているので、冷蔵庫の中にはどこもすき間がありません。

冷蔵庫という容器はあふれんばかりに満ちています。

この状態を意味します。

もう一つの意味は、人や物を入れる場所や施設が、人や物であふれんばかりになること、予定していた数量になることです。

ある会場のスタンド席は500席用意されています。

500人以上はここに入ることができません。

500人がスタンド席の予約をした状態を「満杯」といいます。


「満杯」の使い方

容器や場所などが、物や人などであふれんばかりになることを指して使用をします。

十分なすき間がある場合には使用しません。


「一杯」とは?

いくつかの意味がありますが、主なものは4つです。

1つめは、一つの杯や茶碗などの入る量です。

「茶碗一杯」などのことをいいます。

この場合は一つの茶碗の中に入るご飯などの量を指しています。

2つめは少し酒を飲むことです。

「帰りに一杯」などの使い方をします。

実際に飲む量は一杯とは限りません。

3つめは、できる限り、限界ぎりぎりです。

「精一杯働く」といったことをいいます。

この場合は、できる限りの力を出して働くといった意味になります。

4つめは、容器や場所などに物や人があふれんばかりになっているさまです。

日本最大級の漫画のイベントには、全国各地から人が集まってきて、会場は身動きが困難なほどになります。

会場という一定の場所に人があふれんばかりになっています。

こういった状態を指す言葉です。

「一杯」の使い方

物や人であふれている、できる限りといった意味で使われています。

食事のときには、茶碗などに入る量や酒を飲む意味で使います。

「満杯」と「一杯」の違い

容器や場所が物や人であふれんばかりになるという意味が同じです。

この意味ではどちらの言葉も使用できます。

「一杯」には茶碗などに入る量、少し酒を飲む、限界ぎりぎりといった意味もあります。

「満杯」の例文

・『駐車場は満杯』
・『冷蔵庫の中はいつも満杯』
・『客席が満杯になっている』
・『すでに満杯で予約はできない』

「一杯」の例文

・『ゴミ箱が一杯になったからゴミ捨てをする』
・『お腹が一杯でもう食べられない』
・『会場は人が一杯で身動きできない』
・『1日10食を作るのが精一杯』

まとめ

2つの言葉は、物や人であふれんばかりになることという意味が同じです。

「一杯」には、茶碗などに入る量、限界ぎりぎりなどの意味もありますが、「満杯」にはこの意味はありません。