皆さんが何気なく使っている「照会」と「紹介」。
何か同じような意味合いがあるように感じられるのですが、どのような解釈ができるでしょうか?
また、中には「依頼」という言葉も「紹介」に近い意味があるように思われるのですが、実際には全く異なる解釈で使われています。
そこでこの記事では、「照会」と「依頼」と「紹介」の違いを分かりやすく説明していきます。
「照会」とは?
「照会」「しょうかい」という読み方をしますが、「確認する」という意味を持つ言葉です。
「照会」に使われている「照」という文字には「つき合わせる」「見比べる」という意味合いがあります。
「会」は「人に会う」という意味に加え、「当てはまる」や「一致する」といったような意味合いがあることから、2つの文字が組み合わさり、「確認する」という意味の「照会」となるのです。
「照会」の例文
では、「照会」の例文を見てみることにします。
・『残高を照会する』
・『個人情報の照会手続き』
「確認する」という意味で使われる「照会」は銀行の残高確認や個人のプロフィールを確認する際に使われることがこれらの例文で分かることでしょう。
「依頼」とは?
「いらい」という読み方になる「依頼」は「用件などを人に頼む}、あるいは「人に頼る」などのことを指している言葉。
他人にに何かしてやってもらいたい時や、何かの用事を自分の代わりに行って欲しい場合、あるいは人に用事をお願いしたい時など、その時に取る行動が「依頼」となっていくのです。
「依頼」の例文
・『依頼人は、礼儀正しく真面目な印象』
・『執筆を依頼する』
「依頼」の例文を見ると、人に物事を頼みたい時に使われることが理解できますが、「依頼人」のように「依頼」+「名詞」で言葉を形成することも可能です。
「紹介」とは
「しょうかい」という読み方をする言葉の中には「紹介」もあります。
この言葉の意味は「人と人の間に立って仲介すること」「仲立ちをすること」ということです。
「紹介」を構成する「紹」という文字は「引き合わせる」「間を取り持つ」などの解釈ができます。
「介」も「紹」と同じように「間に入る」というニュアンスを持っていることから、似た意味の文字で構成された「紹介」が「仲立ちをすること」と解釈できるわけです。
「紹介」の例文
「紹介」の例文は以下の通りです。
・『人材紹介所』
・『自己紹介をする』
「照会」と「依頼」と「紹介」の違い
ここで「照会」「依頼」「紹介」の違いを確認していきましょう。
「照会」は「確認すること」という理解になりますが、警察が犯罪捜査を行う時に「身元照会」「指紋紹介」などで使われます。
これは色々な情報と比べて身元を特定することを指しています。
このことから「照会」は、問い合わせや比較で「確認する」という用途でも使うことができるのです。
同じ「しょうかい」でも「紹介」は「人を介して仲立ちすること」を指しているために「照会」とは全く異なる意味をなしています。
また、「依頼」は「他の人に何かを頼むこと」という意味であり、「照会」「紹介」とは全く違うことを指しているのです。
まとめ
「照会」と「依頼」と「紹介」の意味・相違点を説明してきましたが、全く異なる解釈のために、ここでキチンと理解をしておきましょう。