「頂く」と「戴く」の違いとは?分かりやすく解釈

「頂く」と「戴く」の違い生活・教育

この記事では、「頂く」「戴く」の違いを分かりやすく説明していきます。

「頂く」とは?

「頂く」「いただく」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「頭にのせたりかぶったりする」という意味で、帽子や冠などを頭にのせることです。

2つ目は「頭上にある状態のこと」という意味で、頭の上の空間におのが見えたりあったりすることです。

3つ目は「もらう」の謙譲語という意味で、人から何か与えられることのへりくだった表現です。

4つ目は「食う」「飲む」の謙譲語で、飲食物をふるまってくれる人を敬った表現です。

5つ目は「食う」「飲む」の謙譲語で、自分が飲食することをへりくだったり、上品に言う表現です。

k上記に共通するのは「自分の身に受ける」という意味です。


「頂く」の使い方

「頂く」は動詞として「頂く・頂いた」と使われたり、副詞として「おみやげを頂いて帰る」などと使われたり、名詞として「山の頂(いただき)」などと使われることもあります。

基本的に、頭の上に物をのせることや、「もらう」の謙譲語、「食う」「飲む」の謙譲語として使われる言葉です。


「戴く」とは?

「戴く」「いただく」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「価値あるものを頭上に授かる」という意味で、冠や巾など高い地位を表すものを頭上にのせることです。

2つ目は「高く物を捧げる」という意味で、神仏や格式の高い人にうやうやしく捧げものをすることです。

3つ目は「ありがたく物を受ける」という意味で、格式の高い人からものを与えられることです。

上記に共通するのは「価値のある物を高く掲げる」という意味です。

「戴く」の使い方

「戴く」は動詞として「戴く・戴いた」と使われたり、副詞として「冠を戴いて座る」などと使われます。

基本的に上記で紹介した「頂く」と同じ意味ですが、より相手が格式高い場合や、価値ある品物に使われます。

日常的には価値あるものを頭上に授かることや、ありがたく物を受け取ることに使われる言葉です。

「頂く」と「戴く」の違い

「頂く」「頭の上に物をのせること」「もらう」の謙譲語、「食う」「飲む」の謙譲語という意味です。

「戴く」「価値あるものを頭上に授かること」「ありがたく物を受け取ること」という意味です。

「頂く」の例文

・『ホテルの窓から雪を頂いた山々を一望する』
・『結婚を祝って市長から電報を頂く』
・『お言葉に甘えて遠慮なく頂きます』
・『お心遣いを頂きありがとうございます』

「戴く」の例文

・『優勝者が頭上にオリーブの冠を戴く』
・『王が立派な冠を頭上に戴く』
・『恩師から高級な着物を戴く』
・『作品展で入選して副賞の盾を戴く』

まとめ

今回は「頂く」「戴く」について紹介しました。

「頂く」「頭の上にのせる」「もらう・食う・飲むの謙譲語」「戴く」「価値あるものを頭上にのせる」「ありがたく物をもらう」と覚えておきましょう。