この記事では、「形式」と「型式」と「様式」の違いを分かりやすく説明していきます。
「形式」とは?
「形式」は「けいしき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとが存在する時の形」という意味で、ものごとが持っている対外的な形のことです。
2つ目は「ものごとを行う時の定まったやり方」という意味で、申請や必要書類など、対外的に決まっている手続きのことです。
3つ目は「形だけで内容が伴っていないこと」という意味で、名前や存在だけがあるが、意味をなしていないものことです。
4つ目は「芸術作品で、主題を表現する為に作品に含まれる要素を配置する手法」という意味です。
5つ目は「哲学用語で、事象が成り立つ為の構造ややり方のこと」という意味です。
上記に共通するのは「外から見た形」という意味です。
「形式」の使い方
「形式」は名詞として「形式にのっとる」「形式を踏む」「形式のみ」「形式にとらわれる」などと使われます。
基本的に、外側から見た存在するものの形や、あるものごとの一定のやり方に使われる言葉です。
「形式」の例文
・『この儀式は形式だけのものなので、かしこまる必要はない』
「型式」とは?
「型式」は「けいしき・かたしき」と読みます。
意味は、「機械製品で、特定の構造や形などにより分類される型」という意味で、製造された年度や形、構造、シリーズなどで分類される項目のことです。
「型式」の使い方
「型式」は名詞として「型式がある・ない」「型式に分類する」「型式を調べる」などと使われます。
基本的に、機械製品で、特定の構造や形、年式などにより分類される型に使われる言葉です。
「型式」の例文
・『車の型式証明書から型番を調べる』
「様式」とは?
「様式」は「ようしき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある範囲の事柄に共通している一定の形」という意味で、その種類のものが持ち合わせている形や方法のことです。
2つ目は「ある時代や流派の特徴を持つ芸術作品の表現」という意味で、芸術作品における、時代や流派などによる分類のことです。
3つ目は「習慣や決まりなどで定められたやり方」という意味で、行動する上で身に付いたやり方のことです。
上記に共通するのや「一定の形」という意味です。
「様式」の使い方
「様式」は名詞として「様式を持つ」「生活様式」「行動様式」などと使われます。
基本的に、ある範囲の事柄に共通している形ややり方や、習慣や決まりにより身に付いたやり方に使われる言葉です。
「様式」の例文
・『生活様式は簡単に変えられない』
「形式」と「型式」と「様式」の違い
「形式」は「外側から見た存在するものの形」「あるものごとの一定のやり方」という意味です。
「型式」は「機械製品で、特定の構造や形、年式などにより分類される型」という意味です。
「様式」は「ある範囲の事柄に共通している形・やり方」「習慣や決まりにより身に付いたやり方」という意味です。
まとめ
今回は「形式」と「型式」と「様式」について紹介しました。
「形式」は「対外的な形・やり方」、「型式」は「機械の分類」、「様式」は「共通している形・やり方」と覚えておきましょう。