この記事では、「それとも」と「または」の違いを分かりやすく説明していきます。
「それとも」とは?
似ているような事柄が2つ以上あるとき、どれかを選ぶときに用いる語です。
アイスクリーム店でアイスクリームを購入するときのことで説明をします。
この店では、アイスを入れるものに、コーン、カップ、ワッフルコーンの3つがあり、客が自由に選ぶことができます。
客が「バニラアイスをください」と店員に伝えたとします。
これだけでは、どのような容器を使って欲しいのかわからないので、店員は客に何の容器を使うのかを尋ねることになります。
「カップですか、それともコーンですか、ワッフルコーンですか」といった聞き方ができます。
アイスクリームを入れるものという点で、この3つは似ている事柄です。
今度は母親と子どもがお菓子を選ぶときのことで説明をします。
お菓子売り場で子どもは好きなお菓子を選んでよいです。
ただし、購入をしてもらえるのは1つだけです。
子どもは欲しいものが2つあり、2つとも母親のもとに持って行きました。
しかし、1つしか購入をするつもりはないので、母親は子どもに対して「こっちにする、それともこっちにする」と尋ねました。
どちらか一方のお菓子を選ぶように問いかけています。
「それとも」の使い方
似たような事柄が2つ以上あるとき、どれかを選ぶときに使用をします。
あまりにも数が多いときには用いません。
「または」とは?
似たような事柄が2つ以上あるとき、どれかを選ぶときに用いる語です。
ファストフード店で食べものを注文したとします。
この店では、キャンペーン中につき、ある商品を注文するとおまけでポテトか飲み物がついてきます。
どちらがいいのかを店員が客に尋ねる場合は「ポテトまたは飲み物、どちらになさいますか」などといいます。
この場合は、ポテトと飲み物という2つのうちから選択をするように求めています。
「または」の使い方
似たような事柄が2つ以上あるとき、どれかを選ぶときに使用をします。
事柄の数が多すぎるときには使用しません。
「それとも」と「または」の違い
2つの言葉の意味は同じです。
違いは使い方で、前者は親しい間で使われることが多く、後者の方がやや硬いいい方です。
公的な文章では後者が使われます。
「それとも」の例文
・『ハワイに行くか、それともイギリスに行くか』
・『今日のお昼はラーメンそれともチャーハンどちらがいいだろうか』
・『わざとなのか、それともわかっていないのか』
・『怪我なのか、それともただの寝不足なのか』
「または」の例文
・『チョコレートまたはクッキーのいずれかをもらえる』
・『3回または4回ボタンを押してください』
・『スマホまたはパソコンから応募をしてください』
・『会場で直接またはインターネットで購入できます』
まとめ
どちらの言葉も意味は同じですが、使われる場面に違いがあります。