この記事では、「検証」と「検討」と「見当」の違いを分かりやすく説明していきます。
「検証」とは?
2つの意味があります。
ひとつは、実際に確かめてみて、仮説などを明らかにすることです。
Aという細菌がいたとします。
この細菌をやっつける薬品を開発しているところです。
試しに作ったものを、実際にAという細菌に使ってみることにしました。
この薬品は、Aをやっつけるという仮説のもの作られています。
実際にやってみることで、やっつけることができるのか明らかになります。
これは細菌をやっつける働きが薬品にあるのか「検証」しているといえます。
理論を並べるだけでなく、実際に調べて確かめるという行動をする場合を、この言葉は意味します。
もう一つの意味は、裁判官などが直接その人や状況を観察して調べることです。
「検証」の例文
・『検証を開始する』
・『検証する必要がある』
「検討」とは?
十分に調べて考えること、また、ある事柄について、いろいろな方面から調べて、よいか悪いかを判断することです。
妻と夫の会話で説明をします。
妻は最新の掃除機を欲しいと思っています。
この掃除機は吸引力が強く、それでいながら音が静かで、コンパクトで軽いです。
この掃除機があれば掃除がもっと楽になると思って、妻は欲しいと考えています。
これを購入するには夫に相談する必要があります。
勝手は判断で購入をしてしまうと叱られてしまうからです。
そこで、夫に話しをしました。
夫は掃除機を購入することに賛成でも反対でもなく、すぐに判断を出すことはしませんでした。
本当にこの掃除機が必要なのか、吸引力が高いと宣伝しているけれど本当なのか、軽いといってもどれくらいの重さなのかなど、いろいろと調べてから判断することになりました。
この夫が行っていることが、この言葉が意味するものです。
「検討」の例文
・『検討に時間がかかる』
・『製品の購入を検討する』
「見当」とは
4つの意味があります。
1つめは、だいたいの方角・方向です。
正確にこっちだというのではなく、だいたいの場合をいいます。
2つめは、はっきりしていない事柄についておおよその結果や成り行きをつけることです。
3人の中で誰が犯人なのかを考えてみました。
Aさんが犯人だと予想をしたとします。
これを「Aに見当をつける」などといいます。
3つめは版画や印刷で使う印です。
刷る紙の位置がわかるように使用をします。
4つめは、数量とともに用いて~くらいです。
「見当」の例文
・『見当がつかない』
・『見当が当たった』
「検証」と「検討」と「見当」の違い
「けん」とつくところが似ていますが意味は異なります。
「検証」は仮設などをはっきりさせるために調べることです。
「検討」はよく考えることです。
「見当」はおおよその結果や成り行きをつけることです。
まとめ
「けん」とつくところが似ていますが、それぞれの言葉の意味は異なります。