この記事では、「すべき」と「するべき」の違いを分かりやすく説明していきます。
「すべき」とは?
ある行動や動作などを行うのが当然だ、それをするのが適当だ、しなければならないといった意味です。
「す」は「する」の文語形です。
するには、~をするのが適当、~しなければならない、~するのが当然だという意味があります。
たとえば、結婚式の引き出物で食器をもらったとします。
自宅にはお気に入りの食器があるので、もらった食器は使いそうもありません。
そうかといって、捨ててしまうのはもったいないです。
どう扱うのが適当なのかがわかりません。
そういった状態を「どうすべきか困る」などといいます。
犬や猫を室内で飼っている場合は、夏の高温に注意が必要です。
飼い主が仕事などで外出している際、窓を閉めっぱなしにしていると室内が高温になり、ペットが熱中症になってしまう心配があります。
そのため、クーラーをつける、冷たいマットなどを使用するという対応をしなければなりません。
しなければならないというのを別の言葉でいうと「すべき」になります。
この場合は「クーラーを使用すべき」などといいます。
「すべき」の使い方
ある行動や動作などをしなければならない、それをするのが当然だといった意味で使用をします。
「するべき」とは?
ある行動や動作をするのが適当、それをするのが当然だ、しなければならないといった意味です。
「する」には、ある動作や行動を行うという意味があります。
「べき」は~するのが適当、~して当然、~しなければならないという意味です。
食肉は食中毒に注意が要ります。
よく加熱せずに食べると食中毒を起こす心配があるため、75℃以上で1分以上加熱するのが適当です。
しっかりと中心部にまで熱が通るようにします。
これによって食中毒の原因となる菌が死滅し、安心して食べれるようになります。
加熱という行為は、食中毒を防ぐために行う当然のこと、やらなければならないことです。
このことを「加熱するべき」などといいます。
「するべき」の使い方
それをするのが当然、しなければならないという意味で使用をします。
「すべき」と「するべき」の違い
2つの言葉の意味は同じです。
使い方にやや違いがあり「注目すべき」とはいいますが「注目するべき」とはあまりいいません。
「す」は「する」のことなので、「するべき」としても間違いではないです。
2つの言葉で使われている「べき」には同じ意味があり、~するのが当然、~しなければならないといった意味になります。
「すべき」の例文
・『節約すべき』
・『記念すべき年』
・『発表すべき事柄』
・『明らかにすべきだ』
「するべき」の例文
・『これからどうするべきか』
・『手入れをするべきところ』
・『対応をするべき』
・『すぐにでも行動するべき』
まとめ
2つの言葉の意味は同じです。
「す」は「する」のこと、べきは~して当然、~しなければならないと意味する言葉です。