この記事では、「さしあたり」と「ひとまず」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「さしあたり」とは?
「さしあたり」は「差し当たり」と漢字表記します。
「さしあたり」は、「先のことはともかく、今のところ。
いましばらくの間」という意味があります。
例えば、引っ越しをした当日は、何かと足りないものがあるでしょう。
カーテンや家具、家電など、先々を考えればほしいものはたくさんありますが、その日に限れば、布団が必要かもしれません。
この場合は、「さしあたり、布団が必要だ」などという文章を作ることができます。
また、仕事を始めたばかりの新人社員に、困ったことがないかどうか、質問するかもしれません。
この時、今のところ、困ったところはないと思った場合は、「さしあたり困ったことはありません」などと答えることができます。
「ひとまず」とは?
「ひとまず」は「今後のことは別にして、その時点で一応の区切りをつける様子。
とりあえず」という意味があります。
例えば、会社で仕事をしていて、夜遅くまでかかることがあります。
すべてを終わらせることはできないものの、ひと段落が付いたので、家に帰る場合があるでしょう。
このような場面で、「仕事をすべて終わらすことはできなかったが、ひとまず家に帰ろう」などという文章を作ることができます。
また、喧嘩をしている二人の仲裁に入ることがあるかもしれません。
互いに主張を譲らず、喧嘩が終わりそうもない場合でも、一応区切りをつけて、次の日に持ち込んだ方がいいと提案するかもしれません。
この場合は、「ひとまず今日のところは、喧嘩をやめよう」などという文章にできます。
「さしあたり」と「ひとまず」の違い
「さしあたり」と「ひとまず」の違いを、分かりやすく解説します。
「さしあたり」は、「先のことはともかく、今のところ。
いましばらくの間」という意味があります。
一方で、「ひとまず」は「今後のことは別にして、その時点で一応の区切りをつける様子。
とりあえず」という意味があります。
このように、「さしあたり」は、「今のところ」という意味があり、「ひとまず」は、「とりあえず」という意味があるという違いがあります。
何かトラブルが起こった時、将来は分からないが、「いまのところ」大丈夫な場合は、「さしあたり大丈夫」となり、何かトラブルが起こった時、トラブルは解決していないが、とりあえず大丈夫だと思う場合は、「ひとまず大丈夫」と表現することができます。
まとめ
「さしあたり」と「ひとまず」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。