この記事では、「直前」と「直近」と「寸前」の違いを分かりやすく説明していきます。
「直前」とは?
「直前」は「ちょくぜん」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「あるものごとが起きたり、行われたりするすぐ前」という意味で、あるものごとが生じる前で、そのものごとにつながる時間のことです。
2つ目は「物があるところのすぐ前」という意味で、ある物からほとんど距離を置かない前にあることです。
上記に共通するのは「すぐ前」という意味です。
「直前」の使い方
「直前」は名詞・形容動詞として「直前だ・である」と使われたり、形容詞として「直前の出来事」などと使われたり、副詞として「直前に中止する」などと使われます。
基本的に、あるものごとが起きるすぐ前や、位置が目の前である状態に使われる言葉です。
「直前」の例文
・『出発直前になってパスポートをなくしたことに気づく』
「直近」とは?
「直近」は「ちょっきん」と読みます。
意味は「現在からもっと近いこと」で、あるものごとが起きたり行われたりするのが、現在を基準に最も近い位置にあることです。
「直」は「すぐ」「じか」とも読み「すぐに」「ただちに」という意味、「近」は「ちかい」とも読み「現在からちかい」という意味、「直近」で「現在からすぐの時点」になります。
「直近」の使い方
「直近」は名詞・形容動詞として「直近だ・である」と使われたり、形容詞として「直近の傾向」などと使われたり、副詞として「直近に起きた」などと使われたりします。
基本的に、あるものごとが起きたり行われたりする、現在からすぐの時点に使われる言葉です。
「直近」の例文
・『インフルエンザ感染者の直近7日間の平均を出す』
「寸前」とは?
「寸前」は「すんぜん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あるものごとが起きる正に前」という意味で、そのものごととほぼ時間的差がない前の時点のことです。
2つ目は「ある物の正に目の前」という意味で、物の位置がほとんど差のない目の前のことです。
上記に共通するのは「正に前」という意味です。
「寸前」の使い方
「寸前」は名詞・形容動詞として「寸前だ・である」と使われたり、形容詞として「寸前の回避」などと使われたり、副詞として「寸前に中止する」などと使われたりします。
基本的に、あるものごとが起きるのとほぼ差のない正に前の時点や、位置が正に間の前である状態に使われる言葉です。
「寸前」の例文
・『車が爆発する寸前に脱出する』
「直前」と「直近」と「寸前」の違い
「直前」は「あるものごとが起きるすぐ前」「位置が目の前である状態」という意味です。
「直近」は「あるものごとが起きたり行われたりする、現在からすぐの時点」という意味です。
「寸前」は「あるものごとが起きるのとほぼ差のない正に前の時点」「位置が正に間の前である状態」という意味です。
まとめ
今回は「直前」と「直近」と「寸前」について紹介しました。
「直前」は「すぐ前」、「直近」は「現在からすぐの時点」、「寸前」は「ほぼ差のない前」と覚えておきましょう。