この記事では、「信用残」と「証金残」の違いを分かりやすく説明していきます。
金融にまつわる語を覚えていきましょう。
「信用残」とは?
信用残とは投資家全体の取引における、買い残と売り残のこと。
空買いと呼ばれる、投資方法をさします。
空買いは信用買いともいわれていて、証券会社に資金を借りて株の売買をおこなう方法です。
自分の資金ではなく、証券会社のお金で株を売ったり買ったりすると考えると分かりやすいです。
この信用買いのときに、決済が終わっていない買い残と売り残を信用残といっています。
投資家の決断によって積極的に買われていれば買い銭、消極的に売られていれば売り銭となります。
信用残はチャート等で確認することもでき、現状どのくらいなのか判断していけます。
信用残を把握することによって、売りと買いのバランスが見えて、この先の展開も読みやすくなります。
マーケットの空気を探るのにも最適なのが、信用残です。
「証金残」とは?
証金残とは、証金残高のこと。
証券会社による、残高の金額をあらわします。
一般的に証券会社は、投資家から「信用取引をおこないたい」と申し込みがあったとき、証券会社の中で投資家に貸し出すお金を準備します。
ところが証券会社の中で売りと買いのバランスが悪くなると、証券会社の親分というべき証券金融会社にヘルプを求めるようになります。
このときの残高となってくるのが、証金残です。
証金残を見ると証券金融会社が証券会社に対して、どのくらい株式や資金を貸しているのか眺めることができます。
ちなみに更新は、翌営業日のことが多いです。
おおよそ昼前後から夕方の時間帯に、情報が更新されていきます。
「信用残」と「証金残」の違い
どちらもチェックしておきたい言葉です。
「信用残」と「証金残」の違いを、分かりやすく解説します。
・更新の頻度が異なる
「信用残」と「証金残」は、投資家が確認しておきたい事項になります。
信用残とは、マーケットの全体像をあらわしたもの。
未決済である買い残と売り残の総計をあらわします。
信用残はおおよそ、火曜日の午後5時くらいに更新がおこなわれます。
1週間に1度のスパンで、まとめて信用残が発表されます。
投資家の現状を、分かりやすく教えてくれる指標となります。
そして証金残は証券会社と証券金融会社のやり取りにおける残高をあらわします。
こちらは翌営業日のお昼から夕方にかけて、小まめに更新がおこなわれています。
「信用残」と「証金残」はどちらも重要な数値ですが、投資家が固唾を飲んで見守っているのは信用残になります。
買いが多ければ、それだけ活発に投資家が動いているという証拠。
反対に売りが多いと、消極的な動きをしているというサインになります。
まとめ
「信用残」と「証金残」の違いを分かりやすくお伝えしました。
「信用残」は信用取引の売り銭と買い銭をあらわします。
そして証金残とは、証券会社が証券金融会社から資金を融通してもらっている残高をあらわします。
知識をつけておきましょう。