植物を編んで作る日用の道具として「よしず」と「すだれ」があります。
この2つは具体的にどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「よしず」と「すだれ」の違いを解説します。
「よしず」とは?
「よしず」とは、「細長く伸びた葦を並べて糸で結び面状にしたもの」を指す言葉です。
「よしず」の使い方
川辺や池のほとりなど水場に群生するイネ科ヨシ属の多年草を「葦」といいます。
葦は刈り取って乾燥させると軽くて丈夫な状態になります。
葦を素材に使って作るシート状の日用雑貨が「よしず」です。
細長い葦を横に並べそれぞれを糸で結び合わせて面状にして作る道具で立てかけて日除けに使ったり乾物を作る時に地面に敷き上に物を乗せて干したりするのに使います。
大きさはさまざまですが立てかけて日よけとして使うものは葦を縦に複数並べて組み合わせ人の背丈よりも大きいサイズで作ります。
「すだれ」とは?
「すだれ」とは、「日除けや仕切りとして吊るして使う葦や細竹を編んで作る日用道具」を指す言葉です。
「すだれ」の使い方
窓や出入り口など日光が当たる場所に日よけとして吊るして使う植物を材料にして作る道具を指します。
主に日差しの強い夏場に使われる道具で使わない時は丸めておき日よけや風よけなどで必要な時に広げて使います。
「よしず」と「すだれ」の違い
「よしず」と「すだれ」の違いは「使い方」です。
どちらも横に並べた植物を糸で結んで作るシート状の日用道具ですが並べた植物が縦方向になるよう壁などに立てかけて使うものを「よしず」、並べた植物が横向きになるよう吊り下げて使うものを「すだれ」と呼んでいます。
「よしず」の例文
・『よしずを立てかけて日陰を作る』
・『よしずの上に梅の実を並べて干す』
「すだれ」の例文
・『窓にすだれをかける』
・『すだれのおかげで幾分涼しくなった』
まとめ
「よしず」と「すだれ」は見た目も作り方もよく似ていますが道具としての利用方法が異なります。
それぞれの違いと特徴を知り正しく使いましょう。