この記事では、「ご相伴」と「お相伴」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご相伴」とは?
「ご相伴」は、お呼ばれすることにあり、簡単に言えば、おもてなしを受けることです。
相伴だけであれば、単なる、もてなしを受けるという意味になり、丁寧な物の言い方にならないため、あえてごを付けることで、丁寧語という形で表現したのがこの言葉です。
丁寧語にすることで、もてなしを受ける側は相手に対して敬意を示しているのがこの言葉になります。
しかし、あえて敬意を示さないのであれば、相伴でよいでしょう。
「お相伴」とは?
「お相伴」は、「ご相伴」と全く同じ意味で、意味については、もてなしを受けることを丁寧に言っているだけです。
しかし、おとごは違うのでは?という点と、おとごであれば、どちらがより丁寧に聞こえるかという違いがありますので受け取り側は、おとごのどちらがより丁寧に聞こえるかによって受け取り方が異なります。
「ご相伴」と「お相伴」の違い
両者の違いは、丁寧語の表現が「お」か「ご」の違いであるというだけです、よって意味は同じなので、相伴という言葉を受け取る側がおとごどっちが心地よいかという違いしかありません。
なので、両方とも気に入らない表現だと感じた受け手の場合、丁寧語がそもそも嫌いだという方からおもてなしを受けた場合、相伴のほうが良い表現になるのです。
「ご相伴」の例文
・『ご相伴になります』
この例は、上司の方のおごりで食事を共にしますという例です。
上司のおごりなので、敬意をこめて丁寧語でおごってもらいますと述べているのがこの例になります。
「お相伴」の例文
・『お相伴になります』
この例は、上司の方のおごりで食事を共にするという例で、ぶっちゃけると「ご相伴」と同じです。
ただ、丁寧語の表現が異なるというだけで、意味は同じなうえ、上司の方によっては丁寧語が嫌いという方もいるのでこの表現が良いかは別問題です。
まとめ
「ご相伴」や「お相伴」の相伴という言葉ですが、元々はお茶の席にて、呼ばれていない招かざる客である人間が呼ばれている人物と同伴して客扱いを受けるという言葉でした。
なので、この両者の言葉、本来の意味であれば、おごってもらうというよりかは、呼ばれてもいない身でありつつ、呼ばれている人物と相席することで正規のおもてなしを受ける人物という解釈になるので実は、自分から呼ばれていない人物ですと公言しています。
なので、この言葉、使いたくないという人もおり、最近では、この言葉を使用して共に食事をするといわなくなりました。
上司からしても、呼んでもない人物がわざわざやってきたというニュアンスの言葉になりますので受け取り側も実は不快な言葉になるため、本来の相伴という意味を知っている上司であれば、この言葉は使用してはならないと注意することもあり得るでしょう。
しかも呼ばれていない人物がわざわざ丁寧語で呼ばれていませんが世紀の客として扱えといっているわけですから、この言葉は厚かましいと言い切れます。