生物の中には大型のものから、肉眼では認識できないような小さなものまでさまざま存在します。
そんな生物の中で、「微生物」「プランクトン」「バクテリア」などと呼ばれているものが在りますが、これらの違いは一体どこに在るのでしょうか。
この記事では、「微生物」と「プランクトン」と「バクテリア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「微生物」とは?
「微生物」とは、肉眼では観察できない極めて微小な生物の総称になります。
カビや酵母などの真菌生物や大腸菌やブドウ球菌などの細菌、またウィルスや寄生虫なども微生物に含まれるものです。
総称なので、「微生物」は水中・土中・他の生物の体内などあらゆる場所に存在し生きているものです。
また、細胞内に核を持たないもの(原核生物)や核を持つもの(真核生物)、細胞を持たないもの(無生物)まで性質もさまざまです。
「プランクトン」とは?
「プランクトン」とは、英語では“plankton”と表記し、浮遊生物のことを意味しています。
自ら泳ぐ力がなく、または泳ぐ力があってもかなり弱い為、ほとんどを水の流れに任せて浮遊して生きている生物のことを指します。
「プランクトン」と聞くと、目に見えない小さな生物をイメージされる方も少なくはないと思いますが、大きさで定義されているものではないので、クラゲなどの大型の生物も「プランクトン」に分類されるものです。
浮遊して生きている生物が「プランクトン」に定義されるものです。
「プランクトン」には、光合成により栄養を摂取する植物プランクトン、自ら運動し外から栄養を摂取する動物プランクトンが存在します。
「バクテリア」とは?
「バクテリア」とは、細菌のことです。
先述の「微生物」の一種で、土中や水域や他生物の体内など多くの場所に存在し、生物や植物の成長を助けたり種類によっては阻害したりもします。
細胞内にはっきりとした核を持たない原核生物に分類されるものです。
「微生物」と「プランクトン」と「バクテリア」の違い
「微生物」とは、「肉眼では観察できないほど極めて微小な生物の総称」になります。
「プランクトン」とは、「水中や水面を漂って生きている生物」のことを指します。
小さいものから大きなものまで、浮遊して生きている生物は「プランクトン」に分類されるものです。
「バクテリア」とは、「細菌」のことを指しています。
「微生物」の一種であり、目には見えない微小な生物ですが、他生物の成長に良くも悪くも大きな影響を与えている生物です。
まとめ
「微生物」と「プランクトン」と「バクテリア」について述べてきましたが違いがわかりましたでしょうか。
これらの生物は目に見えないものがほとんどの為、普段はなかなか意識しづらいものです。
ですが、食べ物の中に存在し人の成長を助けてくれるものもあれば、食物連鎖のはじまりとして海に恵みを与えてくれるものであったりもします。
人間や他の生物にとって重要な存在でもあるので、この記事の内容を是非覚えておきたいものです。