この記事では、英語の「目的語」と「補語」の違いを分かりやすく説明していきます。
「目的語」とは?
英語の「目的語」とは、「動詞の対象になる言葉」を意味しています。
「目的語」は英文法における文型分類では、「第3文型・第4文型・第5文型」で使われています。
「目的語」は「他動詞の後ろ」に置かれるルールがあります。
英文法では「誰が・どうする・何を(誰を)」の順番で英文が構成されますが、「目的語」は「何を(誰を)」の部分に当たります。
「目的語」の部分には、「名詞・代名詞・名詞節(名詞の働きをする句・フレーズ)」が入ります。
例えば、第3文型の「S+V+O(主語+述語+目的語」では、「She likes strawberry(彼女はイチゴが好きです)」の「strawberry」が目的語となります。
第4文型の「S+V+O+O(主語+述語+目的語+目的語)」では、「I gave my girlfriend rare stone(私は彼女に珍しい石をあげました)」の「my girlfriend」と「rare stone」が目的語に当たります。
第5文型の「S+V+O+C(主語+述語+目的語+補語)」では、「She called her cat cute tiger(彼女は猫をかわいいトラと呼んでいました)」の「her cat」が目的語になっています。
「補語」とは?
「補語」とは、「主語・動詞あるいは主語・動詞・目的語だけでは的確に意味が伝えられないときに、意味を補足するために使われる言葉」のことです。
「補語」は英文法の5文型では、「第2文型・第5文型」で使われています。
「補語」には、主語について補足する「第2文型の主格補語」と目的語について補足説明する「目的格補語」があります。
第2文型の「S+V+C(主語+述語+補語)」では、「My name is Yuji(私の名前はユウジです)」の「Yuji」が主格補語になります。
第5文型の「S+V+O+C(主語+述語+目的語+補語)」では、「He always keeps his car clean(彼はいつも車を綺麗にしています)」の「clean」が目的格補語になっています。
これらの文型では「S=C」の関係が成り立っていることになります。
英語の「目的語」と「補語」の違い
「目的語」と「補語」の違いを、分かりやすく解説します。
「目的語」は「動詞が働きかける直接的な目的の言葉」のことです。
それに対して「補語」は、「動詞の対象ではなく、主語や目的語にまつわる補足情報を付け加えている言葉」になっている違いがあります。
「目的語」は「第3・第4・第5の文型」で使用されます。
「補語」は、「第2・第5の文型」で使われるという点も異なっています。
「目的語」と「補語」のもっともシンプルな違いとして、「目的語」は「主語」とイコールではないが、「補語」は「主語」とイコールである(主語に関する補足情報である)という違いを指摘することができます。
あるいは「補語」は、「目的語がどんな状態にあるのか(目的語に対してどうしたのか)を補足して、目的語との間に主従関係をつくることがある」という違いもあります。
まとめ
英語の「目的語」と「補語」の違いについて説明しましたがいかがでしたか?「目的語」と「補語」の違いを詳しく調べたい場合は、この記事の解説内容をチェックしてみてください。