「撤収」と「撤去」と「回収」の違いとは?分かりやすく解釈

「撤収」と「撤去」と「回収」の違い生活・教育

この記事では、「撤収」「撤去」「回収」の違いを分かりやすく説明していきます。

「撤収」とは?

取り去ってしまい込むことを指す言葉で、軍隊で部隊をまとめてその場所から去らせることという意味合いがあるため、その日の集まりが「解散」する時に「撤収」という言葉を使うこともあります。

テントの撤収や音楽のライブ機材の撤収、客席の椅子の撤収などという使い方ができ、 使用者サイドの目的で使用したものを責任をもって片付ける場合を撤収と言い、テントを放置して他者が片付けざるを得ない状況になった場合は撤去という言葉になります。

片付けるものとの関係性が自分から発せられているのが撤収と言うことが出来るでしょう。


「撤去」とは?

建物、構造物、設備などを取り去ることを指し、放置自転車の撤去、危険なブロック塀の撤去などの使い方があります。

放置自転車を撤去するのは市役所などで放置した側ではないという点で撤収との違いがわかりやすいでしょう。

法律、規則等で置いてはいけないとされている場所に置かれたものを取り除く場合は撤去と言います。

ただし、鉄道車両の改造などのケースで座席の撤去などという使い方もあり、この場合は改造する側が撤去しており、自分でレンタルしたインターネット回線を撤去すると言った使い方をするケースもあります。


「回収」とは

いったん大勢の人に配られたり(販売されたものも含む)、拡散したりしたものをまた集めることという意味で、アンケート用紙の回収、答案用紙回収などの言葉や、資源としての回収など使用目的を終えた形での回収や、処分として市場に出回らせない目的での回収、製品の不良部分を無償修理するリコールという意味合いの自主回収という形があります。

捨てる、取り除くという意味合いは薄く別の目的で再び使われるケースが多いと言えます。

「撤収」と「撤去」と「回収」の違い

回収は撤収と撤去と大きく異なる点は再び使うことを目的としていることで、答案用紙を回収したら採点、ペットボトルを回収したら再資源化という役割を果たします。

対して撤去は取り除くことだけを指しており、再び設置するとは限らない点が撤収とはやや異なる点でその場に撤去したものを戻して使うということはまずありません。

たとえば放置自転車や事故車両など、撤去する側は設置した側ではないケースが多くなっており、撤収は設置した者が責任を持って片付けることを指し、ライブハウスなどその設備を再び使えるようにするという目的があります。

また、撤収はその日の人の集まりが解散するという意味合いがあります。

まとめ

「撤収」「撤去」は比較的意味が近い部分がありますが、放置自転車を撤去して道として使うなど、撤去後は別の目的の場で使いたいという考えがあるのが撤去、撤収はライブハウスの演奏機器の撤収など再び使う場合はかなり撤収前と近い意図で使われる言葉となっています。

回収は資源回収など、集めて何らかの形で再び使うという意味合いがあります。