関西地方の食べ物からここ20年で全国区の食べ物となったのがホルモン焼きです。
ホルモンと言っても部位は様々。
この記事では、「シマチョウ」と「テッチャン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シマチョウ」とは?
ホルモン焼きで提供される「シマチョウ」は牛の大腸を下処理してタレに漬け込んだものです。
「シマチョウ」の名前の由来は表面がシマシマ模様に見えることからです。
シマシマの腸から「シマチョウ」へと呼び名が代わり定着しました。
「テッチャン」とは?
比較的「テッチャン」はホルモンの部位としては知名度が高い呼び名と言えるでしょう。
その理由は大手ハムメーカーである伊藤ハムが40年前に販売開始した「こてっちゃん」が財津一郎氏出演のCMでブレイクしたからです。
商品自体は牛の小腸ですが、牛の大腸である「テッチャン」に引っかけたネーミングを使ったため認知度があがりました。
「シマチョウ」と「テッチャン」の違い
両者とも牛ホルモンの大腸の呼び名で同じものを指します。
名前の由来が前者は見た目の縞模様由来なのに対して、後者は朝鮮語で牛の大腸を指す「テチャン」から名付けられたものでした。
「シマチョウ」の特徴
・『「シマチョウ」と同意味の言葉』
前述した通り「シマチョウ」と「テッチャン」は同じ牛の大腸を指すものです。
しかしそれ以外にも呼び名はあり、広義的には「ホルモン」と呼ぶこともあります。
それ以外には前述した「こてっちゃん」のヒットから「ダイテツ」という呼び方も誕生。
大腸のダイとテッチャンのテツを組み合わせた造語になります。
・『シマチョウの別名とは』
「シマチョウ」はホルモンの王様と呼ばれることもしばしばあります。
関西のホルモン焼きの店舗ではストレートに「ホルモン」は牛の小腸を指したメニューになっているところも多くあります。
「テッチャン」の特徴
・『西日本で好まれる「テッチャン」』
「テッチャン」は東日本よりも西日本で認知度の高い部位だと言えます。
その理由は「テッチャン」の脂は少なめながらも適度な食感があり、調理方法としてはホルモン焼きが最適だからと言えるでしょう。
関東では豚のホルモンが好まれる傾向が強く、牛のホルモンはもつ煮込みでの調理が好まれます。
・『「テッチャン」の豆知識』
「テッチャン」は脂がそれなりに多いものの低カロリーなのが特徴だと言っていいでしょう。
また牛一頭から1キロ程度しか取れないのに加え、入念な下処理が必要です。
仕入れてから何度も水や塩で洗い、血管や血合いを取り除いて提供可能になるのでした。
ホルモン焼き店の善し悪しは「テッチャン」の下処理の出来で評価されると言われています。
まとめ
「シマチョウ」と「テッチャン」は同じ牛の大腸を意味しています。
前者は見た目が由来で、表面に縞状の脂サシとして入っている様からです。
「テッチャン」は朝鮮語の大腸を意味する「テチャン」からの派生でした。