「提示」と「開示」と「提出」の違いとは?分かりやすく解釈

「提示」と「開示」と「提出」の違い生活・教育

この記事では、「提示」「開示」「提出」の違いを分かりやすく説明していきます。

「提示」とは?

「提示(ていじ)」とは、「書類・身分証・契約書などを相手に差し出してその内容を見せること」を意味しています。

「提示」というのは、「相手の目の前に書類や証拠などを出して見せること」を示している言葉なのです。

「提示」の言い回しには、「児童教育方法である五段階教授法における第二段階・新しいテキストや教材を児童生徒に対して見せる段階」といった意味合いもあります。

「五段階教授法」は教育学者のラインが提唱したもので、「予備・提示・比較・総括・応用」の五つの段階で構成されています。


「提示」の例文

・『スピード違反で検挙されたときに、白バイ隊員の警察官から免許証の提示を求められました』
・『顧客に対して契約書を提示する際は、必ず担当者が分かりやすい説明をした上で署名捺印をお願いしています』


「開示」とは?

「開示(かいじ)」とは、「ある内容についてはっきりと分かる形で示すこと」を意味しています。

「開示」には、「それまで公開されていなかった情報や秘密とされていた内容を分かるように明らかにする」といった意味のニュアンスがあります。

「開示」の言葉には、「説明して内容を示す・ある教えなどを教示してさとすこと」の意味合いも備わっています。

「開示」の例文

・『今まで会社の機密情報とされていた内容を開示することによって無実を証明することができました』
・『自白強要の問題がある取り調べが行われていた疑いがあるため、警察署長に対して情報開示請求をしました』

「提出」とは?

「提出(ていしゅつ)」とは、「書類・レポート・契約書などを差し出すこと」を意味しています。

「提出」の言葉は、「書面などを差し出して相手に渡すこと」「市役所などの公的機関に書類を出すこと」を示しているのです。

また「提出」には、「法律の議案を議会に出すこと」「書類・論文などを提示して見せること」の意味合いもあります。

「提出」の例文

・『課題レポートの提出期限は来週の水曜日までとなっています』
・『国家試験の願書の提出を忘れないようにメモしておきました』

「提示」と「開示」と「提出」の違い

「提示」「開示」「提出」の違いを分かりやすく説明します。

「提示」「提出」は双方ともに、「相手方に書類や契約書などを出すこと」を意味している言葉ですが、「提示」の意味の重点は「書類・証拠物などを差し出して見せること」にあります。

一方で、「提出」という言葉は「ただ内容・モノを見せる行為」だけを意味しているのではなくて、「書類・書面などを差し出して相手方に渡す」といったところまで意味している違いを挙げられます。

また「提出」には「法律の議案を国会に差し出す」という「開示・提出」にない意味もあります。

「開示」は、「公開してなかった情報などを明らかにして示す」を意味している点が異なります。

まとめ

この記事では、「提示」「開示」「提出」の意味の違いを分かりやすく示しましたがいかがでしたか?

「提示」「開示」「提出」の意味の違い・例文について詳しく調べたい人は、この記事の説明を参考にしてみてください。