「心外」と「意外」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「心外」と「意外」の違い生活・教育

この記事では、「心外」「意外」の違いを分かりやすく説明していきます。

「心外」と「意外」の違い

「心外」「意外」の違いについて紹介します。


「心外」と「意外」の使い方の違い

「心外」「思いもよらないことが起きて、不快に感じること」に使われます。

ネガティブな意味で使われる言葉です。

「意外」「結果の良し悪しに関わらず、思いもよらないことが起きること」に使われます。

内容はともかく、驚いたり感動した時に使われる言葉です。


「心外」と「意外」の英語表記の違い

「心外」の英語表現は以下の通りです。

1つ目は「disappointed」「失望する」「がっかりする」という意味です。

“I am disappointed to hear you say such a thing.”
(君がそんなことを言うとは心外だな)
2つ目は「upset」で、「ひっくり返す」「動揺する」という意味です。

“I am upset that I was suspected.”
(疑われて心外だ)
「意外」の英語表現は数多くありますが、よく使われるのは以下の2つです。

1つ目は「surprise」「驚く」という意味です。

“It’s surprising.”
(それは意外だ)
2つ目は「unexpected」「予測していない」という意味です。

“That’s unexpected.”
(それは意外だ)

「心外」の意味

「心外」「しんがい」と読みます。

意味は「思いがけないことが起きたり、悪い結果になったことに対して、腹立たしく思ったり、残念に思ったりすること」です。

結果に対してネガティブな意味で使われる言葉です。

「心外」「心から外れること」、つまり「予想の範囲を超えていること」を表す言葉です。

それにより、自分が不利になったり、気持ちが沈むなど不快な感情を覚える時に使われます。

「心外」の使い方

「心外」は、「思いがけないことや悪い結果に対して、不快な気持になること」に使われます。

名詞・形容動詞として「心外だ・である」と使ったり、「心外なこと」「心外に思う」などと使われます。

「自分が不快に思っていること」を表す言葉ですので、人に対して使うと相手も嫌な思いをして、人間関係がぎくしゃくする可能性が高くなります。

ビジネスで使う時には注意が必要です。

「心外」を使った例文

・『よりによって私が犯人と疑われるなんて心外だ』
・『君がそんな噂を信じているとは心外だよ』
・『彼が私に対して敵対心を持っていたとは心外だった』
・『彼女から一方的に責め立てられて心外に思った』
・『最初から上司に信用されていなかったとは心外なことだ』

「心外」の類語

「遺憾に思う(いかんにおもう)」
「残念だ、心残りだなど、批判や非難する気持ちになる」という意味です。

「口惜しい(くちおしい)」
「思うようにならなかったり、大切なものを失って残念がる様子」という意味です。

「心外」の対義語

「想定の範囲内(そうていのはんいない)」
「ものごとが最初から予測していた最高の状態から最悪の状態の中でおさまること」という意味です。

「意外」の意味

「意外」「いがい」と読みます。

意味は「思っていたことと、実際に起きたことが非常に違っていること」です。

自分が考えていたことと全く違ったり、予測の範囲を超えていることを言います。

「意外」は、「意思から外れること」、つまり「思っていたことと違うこと」を表します。

実際に起きたことが良かった時にも、悪かった時にも使われます。

「意外」の使い方

「意外」は、「思っていたことと、実際の結果が大きく違っていること」に使われます。

名詞・形容動詞として「意外だ・である」と使われたり、「意外に~だ」と使われたりします。

「意外と」「意外に」を口語的にした表現ですので、きちんとした文章を書く時には使わない方が良いでしょう。

「意外」は、人に対して使うと「それまで大したことないと思っていた」と相手を見下す意味に捉えられることもあるので、注意が必要です。

「意外」を使った例文

・『相手は強豪チームと聞いていたが、意外にあっさりと勝利した』
・『この映画は、最初は退屈だと思っていたが、意外な展開があって良かった』
・『彼は強面だけれども、実際に話してみると意外に優しい』
・『彼女は美人で近寄りがたいと思っていたが、意外に天然だった』
・『彼がアイドルオタクとは意外だった』

「意外」の類語

「思いも寄らない(おもいもよらない)」
「全く予測できないこと」という意味です。

「意表を突く(いひょうをつく)」
「予想できないことで驚かせたり、あっと言わせる様子」という意味です。

「意外」の対義語

「当然(とうぜん)」
「そうあって当たり前である様子」という意味です。

まとめ

今回は「心外」「意外」について紹介しました。

「心外」「予想外のこと起きて不快に感じること」「意外」「実際に起きたことが予想と大きく違っていること」と覚えておきましょう。