人にはさまざまな感情があります。
喜怒哀楽がそれであり、状況によって笑ったり泣いたり、或いは怒かったり。
このような感情に関する言葉として使われるのが「怒る」「キレる」「諭す」です。
そこでこの記事では、「怒る」と「キレる」と「諭す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「怒る」とは?
「怒る」には2つの読み方があります。
「いかる」「おこる」ですが、「怒る(いかる)」の意味としては「腹を立てる」「おこる」「いきどおる」ということを指しており、「怒る(おこる)」の場合も「腹を立てる」「興奮して荒々しい気分になる」「??る」などの意味も持っています。
「怒る」の例文
「怒る」の例文を」見て行きましょう
・『彼の言動に怒ってしまった』
・『息子を怒ってしまった』
上記の例文のように人の行動が正しくないような場合に使われています。
「キレる」とは?
「キレる」は「激昂する」「本気で怒る」という意味を持っている言葉です。
他の言い方では「堪忍袋の緒が切れる」や「プッツンする」という言い方がありますが、言葉の語源は「切れる」から来ているのです。
「キレる」の例文
・『彼は完全にブチキレていた』
・『逆ギレされてしまった』
「キレる」の使い方を見ると、人の怒りの場面でもかなり激しい感情が昂っていることが理解できるかもしれません。
ちょっとしたことをきっかけに一気に感情が爆発して、周囲の人たちが手が付けられないような場合にこの言葉が使われています。
「諭す」とは
「諭す」は「さとす」という読み方をしますが、「物事の道理をよく言い聞かせてわからせる」という意味を持っています。
「諭す」の例文
「諭す」の例文は次のとおりです。
・『先輩社員に諭されて仕事を進めている』
・『母親に諭されて冷静になった』
「怒る」と「キレる」と「諭す」の違い
ここで「怒る」「キレる」「諭す」の違いを整理してみましょう。
まず「諭す」と「怒る」の違いを見ると、「怒る」は「腹を立てること」という意味を持っており、周囲の人から見ても明らかに腹を立てていることが理解できる状態のことを指しています。
これに比べて「諭す」は「相手のことを思って教え導く」という解釈になるために、自分の感情に任せて相手を非難をする「怒る」とは全く意味が違っていることが分かることでしょう。
怒りの感情表現で使われる「キレる」の場合は「怒りが我慢の限界が超えてしまい、その感情が一気に爆発する」という状態を表しています。
このことから「怒り」と比べて感情の高まり方が異なっていると言ってもいいでしょう。
まとめ
「怒る」「キレる」「諭す」の意味や違いを解説してきました。
人の感情はその時の状況で急に変わってくることがありますが、突然「キレる」ようなことは、周囲に不快感を与えてしまうことが少なくありません。
できることなら、常に冷静に行動していきたいものです。
できるのであれば、人を「諭す」立場で優しく冷静に振る舞うことが大切なのかもしれません。