この記事では、「へとへと」と「くたくた」と「ぐったり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「へとへと」とは?
「へとへと」の意味は「非常に疲れてすっかりに力が抜ける様子のこと」です。
それまで体力を使い果たして、使える力がもう残っていない状態のことです。
「へとへと」の語源は、古語の「へとる」という言葉で、「困り果てる」という意味です。
同じ言葉を2度重ねることで意味を強調して、「精神的・肉体的に我慢できない状態になる」→「疲れ果てて力が抜ける」という意味で使われる様になりました。
「へとへと」の使い方
「へとへと」は名詞・形容動詞として「へとへとだ・である」「へとへとに疲れる・疲れた」「へとへとの状態」などと使われます。
基本的、精神的・肉体的に疲れ果ててすっかり力が抜ける様子に使われる言葉です。
「へとへと」の例文
・『2時間歩き続けてもうへとへとだ』
「くたくた」とは?
「くたくた」の意味は以下の通りです。
1つ目は「ものが古くなって張りがなくなる様子」という元の意味で、物が劣化してたるんだ様子のことです。
2つ目は上記から転じて、「物がよく煮えて原形をとどめなくなる様子」という意味で、物が煮崩れた状態のことです。
3つ目は更に転じて「疲れたり弱ったりして、力が抜ける地様子」という意味で、力が萎えてしまうことで「へとへと」と同じ意味です。
上記に共通するのは「形が崩れる」という意味です。
「くたくた」に語源は古語の「朽つ(くつ)」という言葉で、「枯れて腐る」「萎えて倒れる」という意味です。
同じ言葉を続けることで、「萎える」という意味を強調しています。
「くたくた」の使い方
「くたくた」は名詞・形容動詞として「くたくただ・である」「くたくたに疲れる・疲れた」「くたくたに煮える・煮えた」などと使われます。
基本的に、疲れたり萎えたりして元の形が崩れてしまう状態に使われる言葉です。
「くたくた」の例文
・『朝から晩まで残業続きでくたくただ』
「ぐったり」とは?
「ぐったり」は「疲れたり弱ったりして、力が抜けた様子」という意味で、これ以上動けないという状態のことです。
「ぐったり」の語源は、古語の「ぐた」という言葉で、「疲れて力のない状態」という意味の擬態語です。
「ぐったり」の使い方
「ぐったり」は名詞・形容動詞として「ぐったりだ・である」と使われたり、副詞として「ぐったり寝込む」などと使われたりします。
基本的に、疲れたり弱ったりしてもうこれ以上動けない状態に使われる言葉です。
「ぐったり」の例文
・『インフルエンザで高熱が出てぐったりする』
「へとへと」と「くたくた」と「ぐったり」の違い
「へとへと」は「精神的・肉体的に疲れ果ててすっかり力が抜ける様子」という意味です。
「くたくた」は「疲れたり萎えたりして元の形が崩れてしまう状態」という意味です。
「ぐったり」は「疲れたり弱ったりしてもうこれ以上動けない状態」という意味です。
まとめ
今回は「へとへと」と「くたくた」と「ぐったり」について紹介しました。
「へとへと」は「力が抜ける」、「くたくた」は「萎える」、「ぐったり」は「弱って動けない」と覚えておきましょう。