この記事では、「スコップ」と「シャベル」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た印象のある「スコップ」と「シャベル」という2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「スコップ」とは?
「スコップ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「スコップ」は「schop」とオランダ語表記します。
「スコップ」は「小型のシャベル」という意味があります。
「シャベル」には、「土砂や石炭、雪などをすくったり掘り起こしたりするときに使う、匙状の道具」という意味があります。
例えば、砂場で子供が遊ぶとき、小さなスプーンのような道具を使うことがありますが、この道具を「スコップ」と呼びます。
「スコップ」は園芸でも使われていて、土を掘り、花を根っこごと移し替えるような場面で使うことがあります。
この場合の「スコップ」は、「移植ごて」と呼ばれることもあります。
「シャベル」とは?
「シャベル」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「シャベル」は「shovel」と英語表記します。
「シャベル」は「土砂や石炭、雪などをすくったり掘り起こしたりするときに使う、匙状の道具」という意味があります。
冬になると、雪国にはたくさんの雪が降り積もります。
放置していると、家が埋まってしまうため、匙状の道具を用いて、雪をどかします。
このような匙状の道具を「シャベル」と呼びます。
軍隊においても「シャベル」は使われていて、第一次世界大戦以降、塹壕を掘る必要が出てきましたが、「シャベル」が活躍しています。
日本陸軍においては、大きな「シャベル」を、「大円匙(だいえんぴ)」と呼び、携帯用の「シャベル」を「小円匙(しょうえんぴ)」と呼び、使い分けていたと言います。
「スコップ」と「シャベル」の違い
「スコップ」と「シャベル」の違いを、分かりやすく解説します。
「スコップ」は「小型のシャベル」という意味があり、「シャベル」には「土砂や石炭、雪などをすくったり掘り起こしたりするときに使う、匙状の道具」という意味があります。
このように、「スコップ」と「シャベル」の違いは、大きさになります。
ただし、これは西日本における違いで、東日本では、大型のものを「スコップ」、小型のものを「シャベル」と呼ぶという逆転現象が起こっています。
また、JIS規格によれば、「上部が平らで、土を掘る時に足をかけられるもの」を「シャベル」と呼び、「上部がなだらかな、曲線状の物を「スコップ」と呼ぶとしています。
他にも、土を掘りやすくするため、先がとがっているものを「シャベル」、雪かきに使うため、先が真っすぐなものを「スコップ」と区別している場合もあります。
まとめ
「スコップ」と「シャベル」の違いについて見てきました。
小さいものを「スコップ、大きなものを「シャベル」と呼ぶという違いがありますが、地域によって、「スコップ」「シャベル」の定義がバラバラだということを知っておきましょう。