この記事では、「滞留」と「渋滞」と「停滞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「滞留」とは?
「滞留」は「たいりゅう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとが順調に進まず立ち止まること」という意味で、先に進められずに止まった状態になることです。
2つ目は「旅行先にしばらくの間滞在すること」という意味で、何らかの事情があり、旅行先から移動できない・しない状態になることです。
上記に共通するのは「その先に進めない」という意味です。
「滞留」の使い方
「滞留」は名詞として「滞留する・した」「滞留させられる」「滞留債権・債務」などと使われます。
基本的に、ものごとが先に進められずにその場所にとどまった状態になることに使われる言葉です。
「滞留」の例文
・『取引先に滞留債権の精算依頼書を送る』
「渋滞」とは?
「渋滞」は「じゅうたい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとがすらすらとはかどらないこと」という意味で、ものごとがのろのろといつまでも進まない様子のことです。
2つ目は「道路が混雑して、車が中々先へ進めないこと」という意味で、事故や合流など車線が混雑して、車がのろのろとしか進めない状のことです。
上記に共通するのは「のろのろとしか進めない」という意味です。
「渋滞」の使い方
「渋滞」は名詞として「渋滞する・した」「交通渋滞」などと使われます。
基本的に、ものごとが混みあってすらすら先に進めない状態に使われる言葉です。
「渋滞」の例文
・『連休に入り高速道路が30キロの渋滞になる』
「停滞」とは?
「停滞」は「ていたい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一か所にとどまり動かないこと」という意味で、移動していたものがある場所で一時的に動かなくなることです。
2つ目は「ものごとが順調に進まないこと」という意味で、ものごとの進み具合が何らかの事情により非常に遅くなったり、全く止まってしまうことです。
上記に共通するのは「動かなくなる」という意味です。
「停滞」の使い方
「停滞」は名詞として「停滞する・した」「停滞気味」などと使われます。
基本的に、動いていたものごとが、ある場所で一時的に動かなくなることに使われる言葉です。
「停滞」の例文
・『梅雨前線が停滞しているせいで長雨が続く』
「滞留」と「渋滞」と「停滞」の違い
「滞留」は「ものごとが先に進められずにその場所にとどまった状態」という意味です。
「渋滞」は「ものごとが混みあってすらすら先に進めない状態」という意味です。
「停滞」は「動いていたものごとが、ある場所で一時的に動かなくなること」という意味です。
まとめ
今回は「滞留」と「渋滞」と「停滞」について紹介しました。
「滞留」は「とどまった状態」、「渋滞」は「混みあった状態」、「停滞」は「動かない状態」と覚えておきましょう。