「装着」と「着装」と「着用」の違いとは?分かりやすく解釈

「装着」と「着装」と「着用」の違い生活・教育

何かを着たり、組み合わせたり、取り付けたりするときに使う言葉は意外にもたくさんあります。

一般的に使われる表現で今回は迷いやすい3つの言葉について見ていきましょう。

この記事では「装着」「着装」「着用」の違いを分かりやすく説明していきます。

「装着」とは

この言葉の意味は『何かの部品や器具を取り付けてその機能を果たすこと』を指します。

ポイントは『部品や器具』というそれ単一では機能を果たさないという部分にあるのに注意をしたい言葉です。

例えば一般的に我々がイメージしやすいのはタクシーや乗用車に乗るときにシートベルトを『締め』ますが、『シートベルトを装着してください』という案内をきいたこともあると思います。


「装着」の例文

・『大雪が降った場合は安全の為にタイヤにチェーンを装着することを忘れないで下さい』
・『万が一もありますので、救命胴衣の装着の仕方について確認をお願いします』


「着装」とは

この単語は『衣類などを身につけたり、機械類などの本体に対して付属品や部品を付けて機能を果たす』ことを表す言葉です。

ポイントは『衣類』と『機械類の本体に取り付ける』という部分にあります。

比較的守備の広い言葉であることがお分かりいただけるとのではないでしょうか。

例えば『本体とパイプの間にガスケット(薄い板状の詰め物)を着装する』と言ったり、先ほどの『装着』でもご紹介した例の様に『救命胴衣の着装を行ってください』の様な表現もするとても使い勝手のいい言葉とも言えます。

「着装」の例文

・『後付けでカーナビを自家用車に着装した』
・『この大寒波で路面が凍り付いている為、タクシー全車両にスタッドレスタイヤを着装した』

「着用」とは

この単語は『衣類などを身につけること』を表す言葉です。

ポイントは『衣類などを身に着ける』という部分にあることに注目をしましょう。

つまり機械などに部品や付属品を取り付けるのではなく、あくまでも衣類や防護用具を身に着けるという部分に特化している言葉と言えます。

例えば学校や会社の服装規程などで『男性はスーツとネクタイ着用のこと』というような文言を見かけたことがあるはずです。

もちろんヘルメットや防護服など、身に着けることのできる『衣類系』であればこの『着用』を使うことができます。

「着用」の例文

・『安全の為、工場内は必ずヘルメットを着用してください』
・『式典当日は全員社服を着用して出席をして下さい』

「装着」と「着装」と「着用」の違い

それぞれ『機械などに部品や付属品を付ける』、『人間や機械類に衣類や部品を付ける』、『人間に衣類などを付ける』という区別をつけることができます。

つまり、『着装』は『人間以外に対して』使え、『着装』は『どのような対象にも比較的広範囲』に仕え、『着用』は『人間にのみ対して』使える言葉であることがお分かりいただけると思います。

まとめ

如何でしたでしょうか。

何かを取り付けたり、身に着けるという身近な言葉でもこれだけの違いがあることは意外ではありませんでしたでしょうか。

これ以外にも『装備』などの類語がありますので、是非違いを比べてみることをお勧めします。