「超える」と「侮る」の違いとは?分かりやすく解釈

「超える」と「侮る」の違い生活・教育

この記事では、「超える」「侮る」の違いを分かりやすく説明していきます。

「超える」とは?

「超える」「こえる」と読み、意味は以下の通りです。

1つめは「ある基準や数量を上回る」という意味で、一定の水準より数値が大きくなることです。

2つ目は「他のものよりはるかに優れいていること」という意味で、群を抜いて程度が高いことです。

3つ目は「一つの考え方や主義にとらわれず行動すること」という意味で、今の状態とは全く変わった状態になっても、ものごとを進めていくことです。

4つ目は「ある基準や範囲の外まで出る」という意味で、最初から考えられている範囲からはみ出すことです。

5つ目は「規則や決まりから外れる」という意味で、決めごとを破ることです。

上記に共通するのは「ある基準や範囲を上回る」という意味です。


「超える」の使い方

「超える」は動詞として「超える・超えた」と使われたり、副詞として「想像を超えて生み出す」などと使われます。

基本的に、ある一定の数量・基準・範囲などを上回ることに使われる言葉です。

同じ読み方をする言葉に「越える」がありますが、こちらはある場所・時間・地点などを通過するときに使われる言葉です。


「侮る」とは?

「侮る」「あなどる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「人のことを自分より下に見てバカにする」という意味で、人を自分より劣った存在と思って見下すことです。

2つ目は「ものごとを大したことがないと思って軽んじる」という意味で、簡単にできる、すぐにできるなどと思って油断することです。

上記に共通するのは「劣っていると思って軽んじる」という意味です。

「侮る」の使い方

「侮る」は動詞として「侮る・侮った」と使われたり、副詞として「侮って負ける」などと使われます。

基本的に、人やものごとを劣っていると判断して軽んじることに使われる言葉です。

古くは「あなずる・あなづる」と読まれていましたが現在では「あなどる」と読まれています。

「超える」と「侮る」の違い

「超える」「ある一定の数量・基準・範囲などを上回ること」という意味です。

「侮る」「人やものごとを劣っていると判断して軽んじること」という意味です。

「超える」の例文

・『アイドルのコンサートに5万人を超える観客が集まる』
・『台風による大雨で一級河川が危険水位を超える』
・『コンペでは常識を超えるアイデアで勝負する』
・『彼の作品は一般人の想像の域をはるかに超えている』

「侮る」の例文

・『毎年楽勝しているチームだと思って侮るべきでない』
・『すぐに出来ると思って侮っていたら時間がかかった』
・『子供だと思って侮っていたが素晴らしい作品だ』
・『面接を大したことが無いと思って侮ると不合格になる』

まとめ

今回は「超える」「侮る」について紹介しました。

「超える」「一定の数量・基準・範囲などを上回ること」「侮る」「劣っていると判断して軽んじること」と覚えておきましょう。