「達する」と「及ぶ」の違いとは?分かりやすく解釈

「達する」と「及ぶ」の違い生活・教育

この記事では、「達する」「及ぶ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「達する」とは?

「達する」「たっする」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「ある場所や目的地に至る」という意味で、最初から目当てとしていたところにたどり着くことです。

2つ目は「一定の数値に届く」という意味で、基準となる数値になることです。

3つ目は「ある程度や状態になる」という意味で、一定程度や状態に至ることです。

4つ目は「学問や技芸などが熟練すること」という意味で、高い知識や経験を身に付けたと周囲から認められることです。

5つ目は「ものごとを最後までやり遂げる」という意味で、目標や希望を叶えることです。

上記に共通するのは「最初から目指した地点に至る」という意味です。


「達する」の使い方

「達する」は動詞として「達する・達した」と使われたり、副詞として「目標金額に達して満足する」などと使われます。

基本的に、最初から基準としている数値や地点に至ることに使われる言葉です。


「及ぶ」とは?

「及ぶ」「および」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「ものごとが広がって伸びていき、ある範囲まで届くこと」という意味で、ものごとが広がっていき、離れた地点までつながることです。

2つ目は「ある状態に至る」ということで、「この期に及んで」として使われます。

3つ目は「自分の力でなしとげる」という意味で、努力してある状態にすることです。

4つ目は「結果的にある方向に向かう」という意味で、ものごとが最終的にその様な状態になることです。

5つ目は「能力・地位などがある基準となる程度に至る」という意味で、「及ばない」と否定語として使われることが多くなります。

上記に共通するのは「伸びて離れた地点とつながる」という意味です。

「及ぶ」の使い方

「及ぶ」は動詞として「及ぶ・及んだ」と使われたり、副詞として「被害が及んで死傷者が出る」などと使われます。

基本的に、ものごとが広がっていき、ある地点につながることに使われる表現です。

「達する」と「及ぶ」の違い

「達する」「初から基準としている数値や地点に至ること」という意味です。

「及ぶ」「ものごとが広がっていき、他の地点につながること」という意味です。

「達する」の例文

・『パーティが3日かかって山頂に達する』
・『銀行預金が目標金額に達する』
・『彼の技術は既にプロの域に達する』
・『長時間にわたる話合いの末合意に達する』

「及ぶ」の例文

・『5時間にも及ぶ手術が無事成功する』
・『地震による津波が市街地まで及ぶ』
・『この期に及んでまだ悪あがきする』
・『子供はとても想像の及ばないことをやらかす』

まとめ

今回は「達する」「及ぶ」について紹介しました。

「達する」「最初から目指している地点に至る」「及ぶ」「ものごとが広がって他の地点につながる」他のと覚えておきましょう。