この記事では、「当事者」と「当該者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「当事者」とは?
当事者とは、とうじしゃという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、その事柄に直に関係するや直面する、担当するといった意味の当事の漢字に、人や事柄等を意味する者の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ当事者は、その事柄に対して直接関わりがある人を表すのです。
「当事者」の言葉の使い方
当事者は、とある事柄に直に関係している人という意味に使われる言葉となっています。
あくまで間接的ではなく直接的な関わりを表現する言葉であり、例えば事故の当事者と言うと、事故を起こした人か事故に遭った人を表す事になるのです。
なので当事者同士の話し合いと言うと、事故を起こした人と事故の被害に遭った人が、話し合いを行う、という意味になります。
この様に何らかの事件や事故といった事柄に、直接関わりがある人という意味でこの当事者は使用されているのです。
「当該者」とは?
当該者は、とうがいしゃという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、話題の事柄に関係しているという意味を持っている当該の文字に、人物や物事等の意味を有する者の文字を加える事で完成した言葉です。
以上の事から当該者は、今話題になっている事に直接関係する人といった意味を示します。
「当該者」の言葉の使い方
当該者は、現在話題にされている事柄に直に関わりがある人物を表現する言葉として用いられているのです。
例えば何らかの事件が会話の話題として上っている際に、その話題となった事件に直に関わりがある人、つまりは加害者や被害者が当該者にあたる事になります。
あくまで話題があってその話題となっている事に、直接関わっている人が当該者にあたるのです。
「当事者」と「当該者」の違い
2つの言葉の文字表記を並べれば、即座に2文字目に事と該という漢字の違いがある事に気付く事が出来ます。
所がその他の2文字は同じであり、どちらも直接関わるといった意味を持つので、混同する恐れもあるのです。
とはいえ2文字目の漢字が違う事で、表す意味合いのニュアンスには違いを発見する事が出来ます。
まず当事者ですが、その事柄に対して関係している人という意味を表現するのです。
一方の当該者は、現在話題になっている事に対して直に関わりがある人物という意味を示しています。
まとめ
2つの言葉は共に最初と3文字目の漢字が当と者であり、直に関わるという似た様な意味を持つ言葉同士です。
ですが2文字目の漢字に明らかな違いがある事で、示す意味にも相違点を見出す事が出来ます。
ちなみに当事者は、特定の事柄に対し直接関わりを持つ人物を表す言葉として使用されているのです。
対する当該者は、話題に上っている件に関して、直接的に関わり合いがある人を示す際に用いられている言葉となっています。