この記事では、「行き違い」と「すれ違い」と「食い違い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「行き違い」とは?
「行き違い」は「いきちがい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「お互いが出会わずに終わってしまうこと」という意味で、お互いが合わせようとしても出会えない状態を言います。
2つ目は「お互いの意思が上手く通じないこと」という意味で、自分がそう思っているのに相手が同じことを思ってくれない状態を言います。
上記に共通するのは「出会えない」という意味です。
「行き違い」の使い方
「行き違い」は名詞として「行き違いが起きる・起きた」と使われたり、動詞として「行き違う・行き違った」と使われたり、副詞として「行き違って」と使われたりします」 基本的に、お互いが合わせようと思っても、出会えない状態に使われる言葉です。
「行き違い」の例文
・『駅までの道のりで彼と行き違いになってしまった様だ』
「すれ違い」とは?
「すれ違い」は「すれちがい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「身体が触れるほど近くを正面から通り過ぎること」という意味で、正面から来た相手と至近距離で交差することを言います。
2つ目は「時間や位置などがずれてしまい、会う機会がないこと」という意味で、お互いの生活時間や範囲が違い、顔を合わせる期間がない状態を言います。
3つ目は「議論などで、論点がかみ合わないこと」という意味で、お互いの論点がずれている様子を言います。
上記に共通するのは「交差する」という意味です。
「すれ違い」の使い方
「すれ違い」は名詞として「すれ違いが生じる・生じた」「すれ違いが起きる・起きた」と使われたり、動詞として「すれ違う・すれ違った」と使われたり、副詞として「すれ違って」と使われたりします。
漢字で書くと「擦れ違い」になり、「擦れる」は「触れ合ってこすれる」という意味から、非常に近い距離で交差する状態に使われる言葉です。
「すれ違い」の例文
・『離婚の原因は毎日の生活ですれ違いが続いたからです』
3「食い違い」とは?
「食い違い」は「くいちがい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「互い違いになること」という意味で、お互いの意見や動作が互い違いになって合わない様子を言います。
2つ目は「塀・土手などが入り組んで造られていること」という意味です。
上記に共通するのは「互い違いになる」という意味です。
「食い違い」の使い方
「食い違い」は名詞として「食い違いがある・あった」と使われたり、動詞として「食い違う・食い違った」と使われたり、副詞として「食い違って」と使われたりします。
基本的に、お互いに意見や記憶、動作などが互い違いになり、合わない点がある様子に使われる言葉です。
「食い違い」の例文
・『お互いの説明に食い違いがあるので整理したい』
「行き違い」と「すれ違い」と「食い違い」の違い
「行き違い」は「人が出会わない様子」という意味です。
「すれ違い」は「人や意見、動作などが交差する様子」という意味です。
「食い違い」は「人や意見、記憶、動作などが互い違いになる様子」という意味です。
まとめ
今回は「行き違い」と「すれ違い」と「食い違い」について紹介しました。
「行き違い」は「出会わない」、「すれ違い」は「交差する」、「食い違い」は「互い違いになる」と覚えておきましょう。