「格言」「ことわざ」「名言」という3つの言葉は、どれも言葉に関連した意味を持つ言葉です。
それぞれの意味は知っているようで知らない人の多く、今さら人には聞けないということも少なくありません。
この記事では、「格言」と「ことわざ」と「名言」の違いを分かりやすく説明していきます。
「格言」とは?
「格言」は「かくげん」と読む言葉で、人生においての真実や教訓、戒めなどを簡潔にまとめた言葉や短文のことを言います。
万人向けの言葉で、著名人や作家さんなどの言葉が多く挙げられています。
人生の生き方についての参考になる言葉や商売、仕事、武術などにおいての目標や心得としても掲げていることがあります。
「座右の銘」という言葉が「格言」と同じような意味合いなので間違えて使用されがちです。
「座右の銘」は自分への教訓や戒めという意味があるため、注意して使い分けるようにしましょう。
「格言」の例文
・『あの格言は、今自分にとって座右の銘となっています』
・『私の人生はあの格言によって、大きく影響されている』
「ことわざ」とは?
「ことわざ」とは人々が古くから慣れ親しんできた言葉のことで、日常生活においての生活の知恵や体験を踏まえて作られた簡潔な言葉のことを言います。
国語の授業でも習う機会の多い言葉で、「早起きは三文の得」や「長いものには巻かれろ」、「井の中の蛙」など、子どもから大人までが身近に感じる言葉です。
「ことわざ」は人に対して使用することの多い言葉で、相手を褒めたり、称えたりすることができる反面、使い方によっては相手を傷つけてしまったり、怒らせてしまう原因にもなるものもあります。
「ことわざ」を使用する際には、意味をしっかりと理解して正しく使用することが大切です。
「ことわざ」の例文
・『私は今の状況をことわざを使って表現した』
・『ことわざを使って相手を傷つけたり、馬鹿にすることは良くないことだ』
「名言」とは?
「名言」とは「めいげん」と読む言葉で、ある事柄について明確、かつ分かりやすく言いまとめられた言葉のことを言います。
どの言葉が「名言」なのかという決まりはなく、誰かが言った言葉や書物に書かれていた言葉など、その人の心に深くささった言葉がその人にとって「名言」になります。
「名言」の例文
・『私はこの本に出てきた名言に心をうたれた』
・『あの名言はそこで暮らす人たちに勇気を与えた』
「格言」と「ことわざ」と「名言」の違い
「格言」「ことわざ」「名言」という3つの言葉は、どれも簡潔にまとめられた言葉や短文を指す言葉です。
「格言」と「ことわざ」においては古くから広く知られているものが多く、「名言」は有名なものもあれば、ごく一部の人が「名言」と感じているものもあります。
「格言」と「ことわざ」の大きな違いは「格言」は教訓や戒めを言葉にしたもので、「ことわざ」は日常生活の様子や生活の知恵を簡潔に言葉にしたものです。
言葉に関連している似たようなですが、意味合いは全く違いますので、正しい使い方をしましょう。
「名言」については人の役に立つ言葉もあれば、物事に対して納得させられる言葉でもあります。
感じ方は人それぞれなので、大勢の人にとっては「名言」でもその人にとって「名言」になるかはわからない点が他の2つの言葉との違いと言えます。
まとめ
ここでは「格言」「ことわざ」「名言」について、意味や使い方を例文を用いて簡単に説明してきました。
どの言葉を「格言」「ことわざ」「名言」と呼ぶのかは、先ほど説明したような違いを参考にして、正しく使い分けをしましょう。