ビジネスの場など社会生活でよく用いられる「ご考慮」と「ご配慮」。
この記事では、「ご考慮」と「ご配慮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご考慮」とは?
「ご考慮」の「考慮」とは、ものごとにおいて、色々と要素を含めよく考えることを意味します。
何か行動する前にどうすれば良いのか、どの方法がベストなのか、などについて、色々なパターンを含め十分に考えることとなります。
そのような「考慮」に「ご」が付くことで、「ご考慮」は、相手に対し敬意を表す言葉になります。
そのため、「ご考慮」は、相手に対し敬意を表したうえで、色々と要素を含めよく考えることを伝える際に用いられる言葉となります。
言い換えれば、「お心遣い」や「ご検討」などと同じです。
「ご考慮」の使い方
「ご考慮」は、誰かにお願いする際に用いられる言葉です。
主に「ご考慮ください」や「ご考慮頂き」、「ご考慮お願いします」、「ご考慮ありがとうございます」などといった形で用います。
「ご配慮」とは?
「ご配慮」の「配慮」とは、心づかいを意味し、心配りすることを「配慮」と言います。
他人やものごとなどに気を配り注意を払うことを意味し、周りの人たちが嫌な思いをしないように、楽しく過ごすことができるように、などといったことを考えることとなります。
言い換えれば、「お気遣い」や「思いやり」、「ご親切」、「お世話」などと同じです。
「ご配慮」の使い方
「ご配慮」は、誰かにお願いする際に用いられる言葉です。
主に「ご配慮ください」や「ご配慮頂き」、「ご配慮お願いします」、「ご配慮くださりありがとうございます」などといった形で用います。
「ご考慮」と「ご配慮」の違い
「ご考慮」は、色々と要素を含めよく考えてほしい時に使用する言葉で、「ご配慮」は、心遣いや心配りをお願いする時に使用する言葉といった明確な違いがあります。
そのため、相手に対し用いる際は、それらの違いを踏まえ適切に使い分ける必要があります。
よく考えで欲しい時は「ご考慮」。
お心遣いなどをお願いする場合は「ご配慮」。
これが基本です。
「ご考慮」の例文
・『今回の件について、ご考慮して頂けたらと思います』
・『スムーズに会議が進むよう、時間厳守をしていただけるようご考慮ください』
・『幕が開きましたら、お静かにして頂くよう、ご考慮お願い致します』
・『この度は、ご考慮頂き誠にありがとうございました』
「ご配慮」の例文
・『この度は、多大なご配慮を頂きありがとうございます』
・『色々と子供のためにご配慮頂き恐縮です』
・『子供の受験において、ひとかたならぬご配慮を預かり感謝しております』
・『息子の就職でご配慮お願いしていた件は、どのようになったでしょうか』
まとめ
ビジネスの場だけではなく、日常生活でもよく用いられる「ご考慮」と「ご配慮」。
目上の人やお願いごとの際などに用いられる言葉となるため、絶対に誤った使い方を行わないよう、注意が必要です。
