「ご笑納ください」と「お納めください」の違いとは?分かりやすく解釈

「ご笑納ください」と「お納めください」の違い生活・教育

この記事では、「ご笑納ください」「お納めください」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ご笑納ください」とは?

「ご笑納ください」は、相手の方にプレゼントを渡す際、プレゼントが大したものではないので笑ってもらっても構わないのでとりあえず受け取りくださいという意味です。

なので、この言葉で相手に対してプレゼントする物は大したことがないものを手渡すことになります。

ちなみに、笑納とありますが、この言葉は実はへりくだったものの言い方なので謙譲語になるんですが、これだとしょうもないものを渡そうとしていますので失礼になるということでさらに丁寧語へと昇華させてご笑納という言い方をしていますが、渡すものはしょうもないものです。


「お納めください」とは?

「お納めください」は、相手側に何かを受け取ってほしいという意思を示す丁寧語です。

納めるというのが動作を示し、受け取ることを意味し受け取り方は、収納という方法で受け取ります。

なので、この言葉の意味は、きちんとしまって受け取りくださいという意味になるのです。


「ご笑納ください」と「お納めください」の違い

両者の違いは、しょうもないものを渡す行為であるか、相手側に対して何かを渡そうとする行為であるかです。

「ご笑納ください」は、大したものでないことが決定されているがゆえ、「ご笑納」になり、「お納めください」は、相手に受け取ってほしいものなので受け取り拒否については考えていません。

よって両者の違いは、あらかじめ渡すものがしょうもないものだと言ってのけているか否かです。

「ご笑納ください」の例文

・『日頃の感謝を込めましたご笑納ください』
この例は実はケンカを売っている例で、日ごろの感謝にしょうもないものを贈呈します。

笑ってくださいという例になります。

よって、「ご笑納ください」が許されるのは笑って済ませる間柄になるんですが、この例においては、感謝を込めるという部分から上司のような人物へのプレゼントだということになるため、ケンカを売っているのです。

「お納めください」の例文

・『日頃の感謝を込めましたお納めください』
この例は、日ごろの感謝でプレゼントを贈呈したというもので、プレゼント品はどのようなものなのかはわかりません。

よって相手側が喜ぶものかもしれないし、そうではないかもしれません。

まとめ

「ご笑納ください」は、笑って許すことを強要しますので、実は偉い方に使用する言葉ではない上、仲が良い人に使用するのもよくない言葉です。

なぜなら、しょうもないものをプレゼントするというのがこの言葉なので普通に「お納めください」のほうがプレゼントに対して希望を持てますのでこちらを使用するほうが豪華なものをプレゼントしてもらえるかもと希望が持てるのです。

よって、「ご笑納ください」はあらかじめプレゼントするという行為について希望を断ち切っていて、しょうもないものを贈呈すると述べているのでもらう側からすれば、ゴミ同然の物を押し付けられる行為であると認識する可能性もあり得ます。