この記事では、「修了」と「卒業」の違いを分かりやすく説明していきます。
「修了」とは?
「修了」とは、学業などの一定の過程を最後まで修め終えることを言います。
「修了」と似た意味を持つ言葉としては、「学問を修める」や「学位取得」などが挙げられます。
「修了」を使った例文をいくつかご紹介します。
『修了証書を受け取りました』
『修了証が発行された』
『修了式に出席する』
『修士過程を修了する』
『修了式の挨拶を考える』
「卒業」とは?
「卒業」とは既定の全ての学業を終え、その学校を離れることを意味しています。
他にも、ある段階まで十分に体験をし、習得し終わることを表しています。
「卒業」と関連している言葉では、「卒園」、「退会」、あるいは「脱退」などがあります。
また、「卒業」の対義語は「入学」です。
「卒業」を用いた例文をいくつか挙げてみます。
『卒業論文のテーマを決める』
『私はようやくタバコを卒業することができました』
『卒業制作に追われて毎日が忙しい』
『子供の卒業式に参列する』
『クラスメートと卒業旅行で思い出を作りました』
「修了」と「卒業」の違い
「修了」と「卒業」の違いを、分かりやすく解説します。
「修了」とは、学業などの一定の過程を最後まで修め終えることを意味します。
「卒業」は既定の全ての学業を終え、その学校を離れることや、ある段階まで十分に体験をし、習得し終わることと言う意味を持っています。
「修了」は学業を一定の過程を最後まで終えることに対し、「卒業」は全ての学業を終え、その学校を去ることなので、これらの点が異なっています。
まとめ
日本では3月が年度末で、「卒業」のシーズンにあたります。
また、桜前線が北上していく時期でもあり、3月に桜が開花する地域では、「卒業」のイメージと重なって見えるでしょう。
4月に入ってから桜が開花する地域では、「入学」との印象の方が大きいかもしれません。
「卒業」でなくても、「修了」で、学年やクラスが変わる時期でもあります。
また、学校だけではなく、社会人でも転勤などでの異動の時期にあたります。
このように日本では3月に多くの人が今までいた場所から離れていく時期です。
さらに、3月は「卒業」や「桜」などをイメージした別れの歌も多く登場する季節です。
冬を終え、これから暖かな季節を迎える時期ですが、「卒業」などの別れの時期でもあるので、少し寂しい気持ちになってしまうかもしれません。
ですが、別れがあれば新たな出会いがやってくるものです。
春は1年でもっとも変化の多い時期ですが、気温も昼間と夜間の寒暖差が激しく、体調を崩しやすくなります。
心身ともに何かと環境の変化が大きい時期なので、体調管理には十分に留意していきたいものです。
また、3月は「桜」を初め、さまざまな動植物が動き出す時期でもあります。
野鳥の世界では白鳥などの冬鳥が北の国へ向かい、そしてツバメなどの夏鳥が日本へやってきます。
何かと忙しない時期ではありますが、暖かな春の陽気と併せて、自然の移り変わりを楽しみ、心を癒していくのも良いでしょう。
新たな環境に慣れていくためにも、意識的にリラックスできる時間を設けるようにしたいものです。