新作のものという意味になります。
また「あらもの」と読むのであれば、新鮮なものとか0. 食材の1番おいしい時期といったニュアンスで使われることがある「新物」「初物」「旬」という言葉ですが詳しい意味をご存知でしょうか。
またどのような違いがあるのかご存知でしょうか。
この記事では、「新物」と「初物」と「旬」の違いを分かりやすく説明していきます。
「新物」【しんもの・あらもの】とは?
「新物」とは、もし「しんもの」と読むのであれば、歌舞伎や狂言などにおいての供物にする生のままの魚貝といった意味になります。
そして「あらもの」は「荒物」とも書きます。
ですから、この記事の内容において食材に関係する言葉としての違いを書くのであれば、「あらもの」と読むのが本来の読み方になります。
ただ一般的には、「しんもの」と読んで、本来の読み方とは違った読まれ方も多く見受けられます。
「初物」【はつもの】とは?
「初物」とは、その季節に初めて収穫した穀物や野菜や果物などといったもののことを意味します。
日本では「初物」を好む文化が築かれていますが、どうして「初物」を食べるのかといえば、おいしいから食べると言うよりは初めて収穫されたものだから食べるということが言えます。
今まで何度も食べてきていて美味しいと分かっている食材を、誰よりも早く食べることに価値を感じているわけです。
そこから、縁起の良い物として「初物」が珍重されているのです。
「初物七十五日」という、初物を食べれば七十五日長く生き延びられるという意味のことわざがあるほどです。
「旬」【しゅん】とは?
「旬」とは、その食材が最もおいしい時期という意味の言葉になります。
例えば、魚で言えば最も脂ののった時期、果物で言えば最も甘みを感じられる時期など、1番食べ頃の時期と言えます。
また食材以外の意味合いでも使われ、物事を行うのに最も適した時期のことも「旬」と言います。
「旬」の時期に行動することでより良い結果が得られるということです。
「新物」と「初物」と「旬」の違い
「新物」と「初物」と「旬」の違いについてまとめると次のような事が言えます。
「新物」とは「新鮮なものや供物にする生のままの魚貝」といった意味合いの言葉になります。
ただ「新物」は読み方によって意味合いが違ってきてしまうので注意が必要です。
「初物」とは「その季節に初めて収穫した食材」といった意味合いとして使われています。
「初物」は縁起が良いものとされており、昔から珍重されています。
「旬」とは「その食材の最もおいしい時期」といった意味合いの言葉になります。
食材以外の意味でも、行動するのに適した時期といった意味合いで使われています。
まとめ
「新物」と「初物」と「旬」の意味と違いについてこれまで説明してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
同じものを食べるのであれば、より新鮮なもので、より美味しいものを、誰よりも早く食べたいものです。
この記事を参考に、皆さんもより豊かな食生活を送ってください。