この記事では、「装置」と「設備」と「施設」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た印象を持つ、この3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「装置」とは?
「装置」は「そうち」と読みます。
「装置」は、「ある目的のために、機械や器具などをそなえつけること。
その設備」という意味があります。
「装置」の言葉の使い方
高い場所で作業をする必要がある時、落下を防ぐような器具が必要になります。
このような場合は、「落下を防ぐための、安全装置を用意する」などという文章を作ることができます。
また、舞台が回転するような、芝居を盛り上げるための設備を作ることがあります。
このような場合は、「舞台装置を設置する」などという文章にできます。
「設備」とは?
「設備」は「せつび」と読みます。
「設備」は、「必要な建物、機器などを備え付けること。
備え付けたもの」という意味があります。
「設備」の言葉の使い方
工場で新しい商品を作る時、そのための機器を備え付けることがあります。
このような場合は、「新商品のための設備を工場に作る」という文章にできます。
また、IT系の仕事をするために、部屋にパソコンなどの機器をそろえる場合は、「情報機器の設備を整える」などという文章を作ることができます。
「施設」とは?
「施設」は「しせつ」と読みます。
「施設」は、「ある目的のために建物などを設けること。
その設備」という意味があります。
「施設」の言葉の使い方
軍隊が演習などをするために、あるエリアに建物などを設ける場合、その場所を「軍の施設」などと呼びます。
また、学者が研究するための建物や、実験するための部屋などを設ける場合は、「研究施設を作る」などという文章にできます。
「装置」と「設備」と「施設」の違い
「装置」は、「ある目的のために、機械や器具などをそなえつけること。
その設備」という意味があります。
「設備」は、「必要な建物、機器などを備え付けること。
備え付けたもの」という意味があります。
「施設」は、「ある目的のために建物などを設けること。
その設備」という意味があります。
「装置」は、ある目的のための、機械や道具のことを意味するのに対して、機械や道具などを備え付けたものを「設備」と呼ぶという違いがあります。
例えば浄水のための「装置」があるとき、それを建物などに備え付けた場合は、浄水のための「設備」と呼ぶことができます。
また、「施設」は、「装置」や「設備」を備え付けた建物などを指す言葉になります。
そのため、「装置」を備え付けたものを「設備」と呼び、さらに「設備」がある建物のなどのことを、「施設」と呼ぶという違いがあります。
まとめ
「装置」と「設備」と「施設」の違いについて見てきました。
3つの言葉には明確な意味の違いがありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。